「牛に引かれて善光寺参り」との古語があるが、牛ならぬ「キャメロン君」に付き合って清水寺参りの一日であった。
娘は今回の帰国に先立って、京都への旅の希望を伝えて来ていた。日本の誇る崇高な伝統文化と自然を活かした古都の庭園を、夫君と息子に是非とも見せたいとの娘の希望は、虚庵居士夫妻にとっても共通の思いゆえ、同行することにした。
幼児連れの旅は何十年ぶりであろうか。手荷物といい時間も行動も何もかもが、ゆとりがないと叶わぬものと知りつつも、ジジ・ババの立場で改めてそれらを実感させられた旅であった。
清水寺では、「舞台の櫓」の木組みを下から見上げ、その匠の技にしびれていたら、「お握りを食べたい」とキャメロンがせがみ出した。近くの蕎麦屋でお握りをご無心し、「初恵比寿」では、家内安全と商売繁盛祈願の市民に揉まれて、ホテルに帰着したら日もとっぷり暮れていた。
初めての「しんかんせん」に、夢見心地のキャメロン。
ジェフリーは塗装もしてない櫓の木材の耐久性が、信じ難い初日であったようだ。
喘ぎつつキャメロンくんを首馬に
乗せて急坂登るパパかな
オニギリをせがむキャメロン清水の
蕎麦屋にとび込み無心するジジ
キャメロンが通せんぼする帰り道は
遊びて止まずもジャンケンしながら
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