「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「鹿苑寺・龍安寺・わら天神に参詣」

2007-01-14 16:56:38 | 和歌

 遅い朝食の後、ジェフリー夫妻は出掛ける前にシャワーを浴びるという。時間の節約観念がないアチラ風にシビレを切らしつつ、鹿苑寺の門をくぐったのは、既に正午を過ぎていた。





 燦然と輝く金閣舎利殿に、全員が思わず息を呑んだ。
四歳の孫にカメラを向けると、何でもヤリタガリ屋の彼は、「キャメロンがとる!」と言い張って、忽ちカメラボーイに変身する。舎利殿の金箔や、龍安寺の石庭の岩と砂紋は、彼の目にどの様に映ったであろうか。石庭は意外に狭いが、砂紋と、その中に布置された岩とが醸しだす無限の広がりと、含蓄は絶妙だ。





 娘の希望で、帰路には「わら天神」を参拝した。観光案内によれば安産の神様を祀ると言う。授かった「わらの御守」に節があれば男の子、なければ女の子が生まれると言う。

 果たして「ゴリヤク」は如何ならむ。
来年のお礼参りをジェフリーに問えば、cooperation次第だと笑う。






             雲間より射し来る陽射しに金閣の

             鳳凰 煌き 飛びたたむとす

 

             軒下に揺らめく金波はいにしえの

             ひとの想いを映すにあらずや



             遠慮がちに「わら天神」の参拝を

             所望する娘の思いを知るかな

 

             品々の京の料理は二の次に

             小鉢を玩具に遊ぶ稚児かな






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