「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「石畳のオキザリス」

2015-04-18 23:28:36 | 和歌

 「うつろ庵」の庭の飛び石を埋める小石の石畳に、「オキザリス」が咲いた。
小石を敷き詰めた石畳の、ほんの小さな隙間に根を下ろし、可憐な花を咲かせる
野草が可憐で、除草もせずに愉しんでいる虚庵夫妻だ。



 生垣の足元に群れて咲くオキザリスは、葉茎も花茎も随分と徒長して、花茎はゆうに30センチを越える長さだ。レンガの路壁から垂れ下がって、その様はどこか弱々しい雰囲気が漂う。それに引き替え石畳のオキザリスは、葉茎も花茎もごく短く、可憐ではあるが何処かしら元気が漲っている様に観える。

 野草も園芸種の草花も、そしてまた人間社会にも共通するところがありそうだ。
殊に意志を持った人間の生き様を傍観するに、意外にもその風姿は「ひととなり」を如実に物語っているケースが多い様だ。

 「石畳のオキザリス」を観ながら、あれこれ想いを廻らせる虚庵居士であった。


 
           庭先の飛石囲む石畳の

           僅かなすきまにオキザリス咲く


           毎朝のお庭の見回りその都度に

           オキザリスにもご挨拶かな


           オキザリスの幽かに揺れるはゴアイサツか

           オハヨウゴザイマス 声はなけれど


           わぎもこも同じ思ひか足元を

           観ればいたわる 足取りなりけり


           オキザリスの姿かたちに思ふかな

           生き様写す人の風姿を 







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1 コメント

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声なき声を聞くー心の響き合いー「深さに通じる道」 (適当X)
2015-04-24 13:24:48
 お久しぶりですね。貴殿の「声なき声を聞く」姿勢には、心を打つものがあることは否定できません。私の「聴こえない音を聴く」「見えない色を見る」修行と一脈通じるものがあります。そう思われませんか?あの事故以降、日本人は、貴殿のような精神を涵養する必要があると思っています。

 ところで、私のブログでも覗いてやってください。
 実のところ、底流に流れているのは「深いスピリット・深い意味・深いプリンシプル」を流しているつもりなのです

 

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