「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「金のなる木」

2015-04-15 00:59:07 | 和歌

 俗名「金のなる木」の花が咲いて、既にひと月以上も咲き続けている。
お洒落な小花が目を愉しませて呉れる、優れものだ。「花月」或いは「縁紅弁慶・ふちべにべんけい」などの名をもっているが、俗名で呼ばれることが多い様だ。



 鉢植えで愉しんでいたが、多肉植物で生命力が旺盛なので、何時の間にか「うつろ庵」の庭には株数が殖えた。

 今年は、意外な程の寒波に見舞われて、路地植えの花月は凍傷で葉を落し、殆ど丸坊主になった。気の毒に枯れ果てるのかと見やっていたら、葉を落した痕に、細かな新芽がにょきにょきと芽吹いた。驚くほどの逞しい生命力には、感服だ。

 
           緑葉の紅の縁取り鮮やかな

           縁紅弁慶 粋な御名かも


           星形のお洒落な小花群れて咲く

           花月の頂 いとど長きに


           この冬の厳しき寒波に見舞われて

           凍えし花月の落葉いたまし


           葉を落し項垂れる花月 痛ましく

           そっと手を遣りこころを伝えぬ


           凍傷の落葉の痕に稚けなき

           芽吹きをみとめこころおどりぬ







最新の画像もっと見る

コメントを投稿