合歓によく似た花が、鮮やかに咲いていた。
合歓の花によく似ているが、何処となく違う種類のようだ。記憶力が衰えた虚庵居士だが、合歓の花は細い糸状の花弁が、もっともっと細く、色合いも仄かな桃色だった様に想い出される。更に、この鮮やかな紅色の糸状の先端には、小さな頭が付いているのも特徴だ。
例によって花図鑑のお世話になったが、なかなか探せぬままに略一月が経って、やっと探し当てた。メキシコ原産の「ベニゴウカン・紅合歓」、別名「ヒネム・緋合歓」だと判明した。また、細い糸状の花のように見えるのは、雄蕊の集合体だというから、愕きだった。
合歓の花? いやいやもっと逞しい
くれない色の 針千本よ!
花の名を探し求めてはや 一ヶ月
君の名前は ベニゴウカンとか
又の名を 緋合歓と呼ぶとか 向寒の
砌にあれど 未だ 咲き続けるや
ひと月の長きにわたり君思ふ
日々を過ごしていとしさ増すかな
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