「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「春車菊・はるしゃぎく」 

2006-07-22 17:24:43 | 和歌
 ヒョロッと伸びた草丈の先で、春車菊が風に揺れていた。

 黄色の花びらの中心がクッキリと茜色で、鮮やかな色の対比が印象的だ。
黄色の花は、只でさえ目立ち易いが、茜の花芯が蛇の目になって黄色を引き立てるので、
遠目でもそれと知れる春車菊である。

 漢字では波斯菊とも書くようだ。波斯はかつて「ペルシャ」と読ませていたが、この場合は「はるしゃ」と読ませている。ひょっとして、この花の原産地が波斯・ペルシャかもしれないと
考えて、念のため調べてみたら、北米原産だというから話はややこしい。

 最近は、道端や空き地にも咲いて野生化しているが、こぼれ種子が逞しく数を増やしているのであろう。春車菊が勝手に増えるのは、住民は歓迎ということであろうか。






             春車菊の群れ咲く野辺に風吹けば

             わたり行く先 そよぐ花かも



             おさな児の野辺に遊べば春車菊の 
  
             花のまにまに見え隠れして   



             おち方の孫の背丈も育つらむ 
  
             野辺に花咲く春車菊ほど   





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