「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「Lake Erskine の花々 その六 野の花」

2010-08-25 18:33:54 | 和歌

 園芸種の「蔓花茄子・つるはななす」によく似た野の花が咲き、赤い実を付けていた。

 花の名を住み人のJeff に訊ねたら、残念ながら彼は知らなかったが、早速に調べてくれた;
曰く ”Bittersweet ” ”Nightshade” 或は二つを合わせて ”Bittersweet nightshade”
”Blue nightshade ” ”Wolfgrape”等など、沢山の名前が列挙された。北米の殆どの地域に自生する野の花で、住民の皆さんにも親しまれている証拠であろう。

 1cm足らずの赤い実は、”Bittersweet”との花の名の通り、噛むとほろ苦さと微かな甘味が残るらしい。
花の名前の持つ含みや、身近な親しみのある花と実に人気があって、若者たちのサウンドグループの
愛称や、歌詞その他にもかなり愛用されているようだ。



 

 念のため日本名を調べてみたら、園芸種の「花蔓茄子」と「瑠璃色蔓茄子・るりいろつるなす」に辿り
ついた。花蔓茄子は花の色など若干差はあるが、瑠璃色蔓茄子がまさにこの花の和名と思われる。
日本では、沖縄に自生するという。



            もの好きに赤き実を摘み口にすれば

            微かに甘くもほろ苦きかな


            図鑑には茄子の祖先と説くなれど

            我にはトマトの祖先と見ゆるに


            数々の赤き実愛しき瑠璃色の

            野に咲く小花はいとどいとしき






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