「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「たろいも・Elephant Ear」

2013-07-29 01:31:57 | 和歌

 「うつろ庵」の庭の「たろいも」が咲いた。
よもや「たろいも」が花を咲かせようとは、思いも掛けぬ愕きであった。

 「たろいも」は英語名をElephant Ear(象の耳)というが、まさしく象の耳の様な巨大な葉が特徴だ。象の耳の間に、莟らしきものが伸びあがって来た。

 「たろいも」は元より食用芋だ。ハワイや東南アジアなど主食にする民族も多いが、そんな芋を観葉植物にするのは不遜なことだが、年間を通じて緑葉が絶えないので、観葉植物として愉しませて貰った後、何時からか椿の根元に植えて久しい。

 初めての莟に、感激の虚庵夫妻であった。それにしても、「莟は何時開花するのだろう?」と訝りつつ、数日が過ぎて、ハタと気が付いた。水芭蕉や座禅草の様な花もあるではないか! 

 向こう側から見ようと、カメラを片手にElephant Earを押しのけて覗いた。
案の定、「たろいも」の花は苞に囲まれて、凛と背筋を伸ばしていた。

 


           ゆらゆらと揺れる緑の象の耳の

           つけ根に伸びるは莟ならむか


           この莟 開花は何時かと待ちにしも

           姿は変わらず訝るじじばば


           たろいもの莟の向こうは如何ならむ

           象のお耳を押しのけ覗きぬ


           たろいものお花は凛と背筋伸ばし

           苞を背にして瞑想するらし


           白妙の花粉に埋もれて立ちませる

           神かと見紛う たろいもの花かも








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