「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「ネギ坊主」

2013-06-19 00:16:46 | 和歌

 住宅地の近傍では、葱畠を探すことすら難しいが、思いもよらず「ネギ坊主」に 
出会って、感激しつつシャッターを切った。

 田舎で育った虚庵居士の子供の頃は、ネギ坊主は何処でも見かけたものだった。学校の登下校は何時も悪童達と一緒だったから、思いもよらぬ悪遊びを思いついて、キャッキャと遊んだものだった。当然のこと、ネギ坊主も悪遊びの対象であった。

 幼い子供の手には、ネギ坊主は何とも言えぬ手触りだった。最初のうちはネギ坊主を、一つ二つ指で千切って遊んでいたが、次第に遊びがエスカレートすると、篠竹を刀に見立てて、ネギ坊主だけをバッサリと切り落とす遊びに興じた。

 今から考えれば、「冷汗三斗」だ。
お百姓さんには大変に申し訳ないことをしたものだ。

 


           懐かしきネギ坊主かな幼き日に

           指で千切ったあの頃思ほゆ


           ネギ坊主に手の平あてればイガイガの

           あの感触が 甦るかな


           ネギ坊主に幼きいたずら想い起こし

           冷や汗 三斗を 如何にせむかな


           ネギ坊主の咲き初む姿は幼き日の

           己の姿か イガ栗頭の







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