「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「藤の花」

2015-08-08 11:23:06 | 和歌

 咲き始めた「藤の花」の写真をお送り頂いた。
藤棚に繁茂した緑の葉を乗り越えて咲く花房は、若い蔓を伴なって誠に初々しい。



 高い藤棚の上に咲いた花房の中ほどに、「ハナムグリ」と思われる団子状の塊りが見える。手の届かない高さゆえ、しかと確かめられなかったのであろう、「おそらく」との但し書きが副えられていた。「ハナムグリ」は体を花芯に埋めて、花粉を貪り食べる黄金虫のお仲間だ。体や肢の毛に花粉をビッシリと付けて、夢中になって花粉を貪る姿は、何とも微笑ましいものがある。


                        撮影とご提供 片岡勝子様

 そんな「ハナムグリ」のお仲間の「黄金虫」には、頭を抱える虚庵居士だ。以前にもこのブログでご紹介したが、「うつろ庵」の庭には「葡萄棚」があるが、黄金虫一族は葡萄の葉が大好物なのだ。「うつろ庵の葡萄棚」は、食欲旺盛な彼らの饗宴の結果、緑葉は既に網の目状だ。 


           夏迎え緑葉繁茂の藤棚に

           若蔓伴い花房咲くとは


           程なくも帰路に立ち寄り眺むれば

           花むさぼるや 「はなむぐり」かも 


           「はなむぐり」に思わずカナブン思い出し

           葡萄の葉を見て愕くじじかな


           カナブンの葡萄の棚での饗宴を

           網の目状の 残り葉語りぬ








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