「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「箱根空木」

2006-05-30 10:42:30 | 和歌
 
 箱根の峠を車で越えて、お仲間とのゴルフと、箱根空木をも楽しんだ。

 函南原生林の近くのゴルフ場で、前回は石楠花の大歓迎を受け、思いもかけず「河鹿」の鳴き声を愉しむ余禄を味わった。今回は「本場の箱根空木の花が、楽しみだ」とお仲間に話したら、「ニヤリ」と顔を崩した。彼のニヤリは多分、「ゴルフだけならいざ知らず、花まで楽しもうという欲張者め! 集中力を乱して、大叩きしてや!」と言たかったに違いあるまい。

 ゴルフコースの脇には、自然の侭の箱根空木がかなりあるのを既に承知しているので、その辺りは電動のカートを降りて、徒歩でそれぞれに挨拶を交わした。
平地に比べて標高が高い分だけ、若干気温が涼しい故であろうか、満開には暫し間があるが既に開花して色づいていた。霍公鳥までもが冴えた声で鳴きわたり、虚庵居士を歓待して呉れた。このうえゴルフのスコアまでよければ、箱根空木に申し訳ないと言うものであろう。






             白妙に咲きにし花も日を経るや
  
             紅いろどる箱根空木は



             卯の花はしろたえ一途と思ひきに
  
             日に日に色づく箱根の姫かも
  


             箱根路を越え来て色づく空木かも
  
             君待ちにしと霍公鳥鳴く
  





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