「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「うつろ庵の薔薇 その2」

2013-05-12 01:03:42 | 和歌

 「うつろ庵」のテラスの脇には、蔓バラが今を盛りと咲いている。

 本来は八重咲きの白バラだが、どうしたことか、昨年からピンクの花が一 ・ 二輪まじって咲く突然変異が発生した。今年はピンクの色合いも増し、花数も昨年の倍程度

 

に増えた。 造化の神も粋なお遊びをして目を
愉しませて呉れるから、感激だ。

 「うつろ庵」の敷地は三方が生垣で囲まれているので、ご近所などに気兼ねなく
テラスでの食事を愉む虚庵夫妻である。春から初夏にかけては、薫風がバラの花や植木にそよぎ、頬を撫でるので誠に爽やかだ。

 

 テラスの南側は、ベランダから簾を垂らして直射日光を和らげているが、西側は
蔓バラが恰好の日除けの役割を演じてくれるから、有難いことだ。椅子に腰かけた
虚庵居士の、恰も天蓋の様な姿の蔓バラである。

 


           薫風を頬に感じぬテラスにて

           遅きブランチ蔓バラを背に


           稚けなき莟にピンクの色を見て

           もしや もしやと胸トキメキヌ


           何故ならむ白妙の花の蔓バラに

           ピンクの花が混じり咲くとは


           蔓バラの天蓋頂く君かなと

           我妹子(わぎもこ)のたまうランチのオシャベリ









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