「小エビ草」が、ピチピチと跳ねる海老の様に咲いていた。
この花を観て海老を連想するのは、洋の東西を問わぬ様だ。
英名でもシュリンプ プラント(shrimp plant 海老の木)、または シュリンプ ブッシュ (shrimp bush)と呼ばれ、彼らも海老の姿を花に重ねているようだ。
また花図鑑によれば、別名ベロペロネ(Beloperone)はギリシア語のベロス(belos ・矢)とペロネ(perone・留め金)を重ねて、苞の重なる形を表した名前だ、との解説があった。
海老の殻と云わず、矢と留め金と云わず、それにしても摩訶不思議な姿を造化の神は造り給うたものだ。だが奇形の部分は飽くまで苞であって、肝心な花は先端に白くピロピロと出ている部分だから、ますます笑いがこらえられない。
造化の神が、「どうじゃオモロイだろう」と自慢げに微笑む姿が見えるようだ。
仰ぎ見れば小海老のかずかず泳ぐかな
いつ海底に潜ったのかしら
海老たちの集い泳ぐは斯なるや
シュリンプ ブッシュの花に問うかな
この花に海老の姿を思い描き
洋の東西 名前にするとは
ぴろぴろと舌を出すよな白妙の
小さなあれこそ花ぞと笑ひぬ
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