「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「紅の落葉」

2013-12-16 00:06:30 | 和歌

  「女子中学生たちと山茶花」でご紹介した中学の脇道を、1週間ぶりに散歩した。

 通学路には珊瑚樹の大木が連なり、鬱蒼としているが、中学生たちは先生のご指導で落ち葉を掻き集め、リヤカーに載せて校庭の隅まで運び、最後には全員の掛け声でリヤカーを反転して、落ち葉を投げ捨てた。何とも豪快で、息の合った中学生達の落葉処理に、感嘆した。

 そんな珊瑚樹の根方に、夕陽を浴びて鮮やかな落ち葉を見つけた。



 ここの中学校には、虚庵夫妻の娘も息子もお世話になって久しいが、虚庵夫人は PTAの役員をしていたので、地域の皆さんとも幅広いお付き合いをさせて頂き、彼女の顔の広さには愕くばかりだ。

 散歩の途上でもご挨拶が重なり、ついついお話が長引くことになる。
帰路に同じ道を帰ったら、沈み掛けた微かな夕陽を受けて、水仙の葉の中の落葉も真に趣きがあった。




           校庭に舞い散る木の葉を掻き集める

           中学生のお掃除お見事!!


           リヤカーに落葉を山と積み上げて

           彼らは走りぬ校庭の隅に


           全員の掛け声もろともリヤカーを

           反転させて落葉を抛りぬ


           珊瑚樹の落葉を照らす夕陽かな

           赤紅に末期を飾るや


           黄昏の微かな夕陽に水仙の

           緑葉と語る落葉なるかも







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