「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「女子中学生たちと山茶花」

2013-12-08 00:06:38 | 和歌

 近くにある中学の脇を散歩した。広い校庭では、生徒たちが軟式野球・テニス・ランニング・女子ソフトボール等など、様々な部活に熱中していた。

 そんな中学生達に親しみを感じて、校庭の端に遠慮がちに足を運んだら、女の子たちから元気よく 「コンニチワ!」と挨拶された。 予想だにしなかったご挨拶に、虚庵夫妻は驚きつつも 「こんにちわ、元気だね!」とお返しをした。



 ピチピチの女子中学生たちとの会話など、殆んどチャンスが無い虚庵夫妻だ。
ご挨拶の序に、チョットだけお話させて貰った。彼女たちの率直な反応は、真に心地よかった。ほんの一言二言に笑いころげ、或は、はじらふ素振りに触れて、じじ・ばばは心洗われる思いであった。

 校庭には、山茶花が咲いていた。
夕陽を浴びて天真爛漫に咲く山茶花は、満面の笑みを湛えた彼女達を思わせた。 花びらの一片が、「口に手を添えて微笑む乙女」を思わせ、或は「恥じらう乙女の仕草」を連想させる山茶花もあった。

   


           中学の広き校庭様々な

           部活する子等まばゆい姿ぞ


           校庭の端を歩めば乙女らの

           明るいあいさつ 「コンニチワ~!!」


           思いがけぬ挨拶うけてじじ・ばばは

           咄嗟に返しぬ 「元気だね~!」と


           乙女らとひと言ふたことのお話に

           笑いころげる乙女らすがしき


           校庭に夕陽をうけて山茶花は

           きそいて咲くかな子等に負けじと


           山茶花の満面の笑みは乙女らの

           笑いころげる姿を映しぬ


           はなびらのただひとひらにおとめごの

           ほほえみはじらうしぐさをおもひぬ