「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「ヒマラヤ雪の下」

2015-03-08 21:22:58 | 和歌

  「うつろ庵」の花壇の片隅で、「ヒマラヤ雪の下」の花が目を惹く存在だ。
 


 この花は名前が告げるように、ヒマラヤ山脈(アフガニスタン、パキスタン~ネパール~チベット)周辺に広く分布する花のようだ。 どの様な経路を経て、「うつろ庵」に嫁いできたのだろうか? 我が娘がニューヨークに嫁いでいることと思いが重なり、「ヒマラヤ雪の下」がひと際いとしく思われる存在だ。

 「雪の下」の名前にみられるように、この花はどちらかと云えば半日陰の環境が好みらしい。 近くの遊歩道の石垣にも所々で見かけるが、陽当りの良い株よりは半日陰の株の方が、開花も花付も優れている様だ。 生まれ育った故郷の自然環境が、身についているのであろうか。

 陽当りの良い「うつろ庵」の花壇は、本来ならば彼女の好みの環境ではないのだろうが、これ程に精一杯に咲く彼女のけな気な姿には、熱いものが感じられる。


           いや遠きヒマラヤ山が 故郷か 

           そなたを育む自然を偲びぬ


           山深き故郷偲びてヒマラヤの

           雪の下の花 我が家に咲くとは


           どの様な経路を辿るやヒマラヤの

           村里離れてここに嫁ぐは


           庭に咲くヒマラヤ雪の下 眺めつつ

           遠くに嫁ぎし娘を思ひぬ


           精一杯 見事な花を咲かせれば

           胸熱きかな ヒマラヤ雪の下は







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