今を盛りと高砂百合が咲き競っているが、「うつろ庵」には、思いもよらぬ「背高
ノッポ」の高砂百合が出現した。
高砂百合は、鉄砲百合に比べて一般的に草丈が高いが、環境条件によっては、
一米三十センチ程にも生長する。
百合根を掘り起こしたこともないので、大きさは不明であるが、このクラスになるとかなり立派なサイズになっているに違いない。
雨に濡れて高砂百合は咲きにけり
珊瑚樹の実を彩りにして
ところが「うつろ庵」には、珊瑚樹の生垣を八十センチ程も凌ぐ二株の高砂百合が、沢山の花を付けて咲いた。生垣の高さから判断しても、優に二米三十センチは越えているようだ。虚庵夫人は、「檜の高さと競ったのかしら」とユニークな指摘をしたが、草花は競い合って生長するので、意外と真実を衝いているかも知れない。
ご近所の方が見上げながら、「立派な鉄砲百合ですね」とお褒め下さった。「高砂百合は大きくなりますからね」と相槌すれば、「鉄砲百合は気品があって素敵ですね」と言いつつ、行過ぎた。挨拶代わりの会話とは、お互いに何といい加減なことか・・・。
見上げれば檜を背にして天使らの
舞い立つ姿か高砂百合は
思ふらむその君なれや背の高き
檜に添うる高砂百合はも
三浦海岸の海沿いの道にも、この百合が咲き始めて、
「なんという百合かしら?」と思っていましたが、
高砂百合と言うのですね。
それでも、丈は1mぐらい。。。
虚庵様のお宅のは、ほんとに背が高いですね。
>草花は競い合って咲く
奥様のおっしゃるとおりですね!
我が家のミニガーデンも、今年はゼラニウムやローズマリーなどが(雑草まで混じって
例年にない高さに茂っています。
お花はお互いに競争しているのでしょうか?
人間にはきこえませんが、お花同志ではなにか語り合っているのかもしれませんネ!
高砂百合は別名、細葉鉄砲百合とも言われ、鉄砲百合のお仲間ですが、原産地・台湾の異名・高砂を名前に頂く誇り高い百合です。
種子にて繁殖出来ますので、最近は彼方此方で見かけるようになりました。清純な花が、野生化するのは大歓迎ですね。