「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「Lake Erskine の花々 その三」

2010-08-20 14:03:24 | 和歌
 米国東海岸の今年の夏は、殊のほか日照りが続き、住民も観光客も半そで半ズボン姿が圧倒的だ。高温多湿の日本の夏は、汗に悩まされる猛暑であるが、大陸性の気候では湿度が殊のほか低いのが、何よりの救いだ。

 7月末から逗留している娘一家のレイクハウスは、樫や楓などの巨木の林が格好の日除けになって快適だが、木陰がカバーできない芝生は、スプリンクラーの散水も制限されているので、気の毒にも芝枯れが目立って来た。

 乾燥しきった庭には、セージの類が辛うじて暑さに耐えているが、それらの花々は昆虫たちにとって
掛け替えの無い命の拠り所だ。



 


            もののみな暑さに喘ぐ夏なれば

            小花に渇きを癒すや熊蜂


            花蜜をむさぼる気配の蜂なれど

            乏しくあらむ小花の蜜も
            

            喘ぎつつ己が命を存えて

            分け与ふるや蜂に花蜜 






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