「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「うつろ庵の白梅」

2015-01-30 02:19:33 | 和歌

  「うつろ庵の白梅」が綻び、早春の到来を楽しんでいる間に、満開を迎えた。

 

 角鉢の盆栽仕立てだった白梅だが、庭先の路地に植え替えてから、花付が格段によくなったようだ。この二・三年は梅の実もかなりの数が収穫出来たので、「梅酒」や「梅味噌」を堪能している虚庵夫妻だ。



 綻んだ梅花にカメラを向けていたら、あろうことか眼の前でキンバイが梅花に取り付き、花蜜を貪って離れなかった。

 「うつろ庵」の椿には、目白が毎日花蜜を吸いに飛んで来て、じじ・ばばの目を愉しませて呉れていたが、最近は梅花の花蜜にも夢中だ。カメラでメジロの番いの姿を写したいと何遍かチャレンジするのだが、機敏な目白には逃げられて未だに写せないのが残念だ。

 それにしても、庭先の椿や白梅に飛び来る目白などを、朝昼の食事を摂りながら
ごく近くで楽しめるとは、極楽の「うつろ庵」だ。

 


           梅が花 綻びそむれば腰屈め

           香り聴く妹(いも) 感嘆漏らして


           我妹子(わぎもこ)に倣いて梅の初花に

           顏近づければ香りたつかな


           一・二輪 二・三輪と梅の花の

           綻び数えぬ 咲き初む頃はも


           目白二羽 梅が小枝に飛び交うは

           欣喜雀躍 思ひを偲びぬ


           朝昼の食事の都度にほど近く

           目白飛び交う「うつろ庵」かな







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