「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「一輪の水仙」

2015-02-11 22:01:01 | 和歌

  一輪の水仙が、木陰で清楚に咲いていた。

 

 真冬とはいえ、三浦半島の横須賀周辺では、今を盛りと様々な水仙が咲き誇り、眼を愉しませて貰う毎日だ。日溜りで陽光をたっぷりと浴びて咲き乱れる水仙は、思わず寒さを忘れさせて呉れる。殆どの水仙は、日当たりの良い環境で、沢山の球根が次第に数を増やし、多くの花が競うかの様に咲き乱れるのをよく見かける。

 散歩の途上で、一輪だけが木陰にひっそりと、清楚に咲いている水仙に出合った。
沢山のお仲間と一緒に咲く水仙を見慣れた目には、一輪だけで咲く姿に思わず惹かれ、腰を屈めてカメラに収めた。

 ほんの暫しの間の水仙との対話であったが、淋しさなどは湛えず清楚で凛と咲く姿に、思わず 「頑張れよ!」 と声を掛ける虚庵居士であった。


           寒風に陽ざしを求めて散歩すれば

           水仙群れ咲く日溜嬉しも


           陽を浴びて球根増やす水仙は

           花顏寄せ合い笑みを湛えて


           街路樹の木蔭にひっそり一輪の

           水仙咲くかな清楚な姿に


           腰屈めカメラを向ければ凛として

           独り咲くかな水仙一輪







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