「うつろ庵」に閉じこもる日が続くと、無性に春の息吹を求めて、枯れ野を彷徨いたくなる。
近くの蕎麦屋で、「そば湯割り焼酎」と「湯葉かけ丼」の昼飯で体を温め、シッカリと身支度を整えて、早春とは名ばかりの野に出でた。久しぶりに来て見れば、なにやら大工事が始まって、何時もの散歩道は物々しいフェンスで遮られ、あらぬ方角まで回り道をさせられた。所どころ残された枯れ野は、緑の色など殆ど見当たらない寒々としたものであったが、幸いなるかな、野蕗の枯れ葉の一叢が残っていた。
よく見ると、野蕗の薹が小さな頭をもたげているではないか!
早春のお土産を、少しだけポケットに頂戴した。
北風の東風に変わるを待ちかねて
枯れ草を踏み蕗の薹摘む
いとけなき野蕗の薹を手に摘めば
凍える指も馨しきかな
枯れ草に隠れて生ふる蕗の薹の
萌葱の衣のあはれなるかも
いつもの乾燥した空気が解消されそうでありがたくもあります。
凍みいる今宵は、「野蕗の薹」のほろ苦さを「つまみ」に、雪の夜の酒盛りと参ろうではゴザラヌカ。 虚庵居士は、「鷹の爪」を投げ込んだ「激辛お湯割り」で、既に酩酊気分で御座る。
「野蕗の薹」ってタラの芽のような・・?
なんか食べたくなりました(^_^;)
雪の夜の酒盛りにお~どりんも仲間に入れて
下さ~~~い
北陸の田舎の小学校に通っていた私には、ふきのとうは
雪解けの春の記憶を思い起こさせるものの一つです。
決して子供向けの味ではないのですが・・・
それでも、学校帰りに春一番に見つけたふきのとうは、
大事に家に持って帰って、食した記憶があります。
たしか・・・甘みそ味のホイル焼きだったようなぁ
ほろ苦さと独特の香りは・・・大人の味ですよね
お~どりん様お一人で注文するには勇気が要るかも?グレコリー様のお相伴をお勧め。
イケマス!!
雪の夜の酒盛りに、お~どりん様も仲間入りとなれば、盛り上がること必定。
大歓迎でゴザル
ジャム様の夢みる思いを綴った文章が、見えてくる思いがします。それにしても、小学校の卒業文集のタイトルを鮮明に記憶されているとは、素晴らしい記憶力! 若さでしょうか
ジャム様の「甘みそ味のホイル焼」も美味そうですね。てんぷら、つくだ煮もそれぞれ味わいがありますが、一つ二つを生のまま切り刻んで、味噌とお酢で頂くのも好きです。