かなり以前から花を付けていたが、ここに来て幾分涼しくなったら、再び「台湾連翹」が鮮やかな花を咲かせている。
白い花もあるが、紫に白い縁取りのあるこの花は、なかなかのオシャレさんだ。縁取りの無い種類も見かけるが、木の葉と花房の色が溶けあって、シャキッとしない。何れも枝垂れて咲くので、どことはなしに藤の花を思わせるが、藤は棚に咲く手のとどかぬ存在だ。
こちらはごく身近で、親しみ易い。
世の中に「台湾○○」と、台湾名の付く草木の数はかなりある。それらの殆どは台湾原産のものが多いようだが、「台湾連翹」は台湾原産ではないらしい。台湾経由で渡来して、花に台湾の名を留めたのだろうか。
人間は苗字、或いはファミリーネームで、氏素性をある程度辿れるが、花もその様な名前のものが多いようだ。「台湾連翹」は、台湾にどの様な物語を秘めているのであろうか。
垣根越えて台湾連翹の枝垂れ咲けば
花房よけつつ見惚れる人あり
いと細き白の縁取り引きしめて
台湾連翹は 花房「むらさき」
紫の花房の名に何ゆえか
邦の名とどめる 台湾連翹
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