たんぽぽの丸い綿毛が目立つようになった。
チョッと強めの風が吹けば、綿毛は今にも飛び出しそうだ。綿毛がこぼれないようにそっと茎を摘み取り、ほっぺを膨らせて「フーッ」と息を吹きかけて遊んだ、遠い子供の頃のことが思い出される。だが、娘や息子と一緒に、綿毛を飛ばして遊んだ記憶が無いのは、何故だろう。
子供達と連れ立って探検に出掛けたり、じゃれて遊んだ楽しい記憶は、一杯あるのだが。今にして想えば、幼い子供達を家内に預けて、出張に明け暮れ深夜残業を重ねたあの頃が、企業戦士であったことの哀しい欠陥証明かもしれない。
たんぽぽの綿毛は、風に乗って舞い上がり遠くへ飛んでいくが、虚庵居士の娘も風に乗って、海の向こうに降り立って根を生やした。息子も今は東京に着地しているが、毎年足しげく海外出張に飛び歩いている。どうやら我が家は、「たんぽぽ親子」なのかもしれない。
たんぽぽの綿毛の舞ふをもろ手あげて
追う児はじじの幼き姿か
空高く風に舞い飛ぶたんぽぽの
綿毛よ子等に無事を伝えよ
それぞれの児を伴ひてたんぽぽを
野に出て摘みませ お唄を歌いて
それは、たんぽぽの綿毛に似ているにもかかわらず、もう少し大きくて、たんぽぽではないのです。
誰言うともなく、それはケセラン・パセランという未知の生物だという噂が流れました・・・・。
あれからもう何十年もたちますが、最近はとんと見かけなくなりました・・・。
ケセラン? パセラン!
風に舞う様を的確にとらえた、住民の皆様の豊かな表現に、感嘆です。
乏しい知識ですが、『フワフワと家の中に入ってきて漂い、また、風に流されて何処かに飛んでいってしまう』との、りらん様の表現からすると、柳の種を風に飛ばす「柳絮」ではなかったかと思われますが・・・。
日本では「柳絮」を飛ばす柳に殆どお目にかかれないのが、残念です
拙著「千年の友」21頁・汴河曲をご参照下さい
判り易い「柳絮」の写真が見つかりました。
北京空港で撮影とあります、ご参考に:
http://www.geocities.jp/lvzi88/ling-golden.htm
楊樹という木から柳絮(りゅうじょ)は発生する。4月から5月にかけて北京のあらゆる場所では大量の柳絮が舞っているのを見ることができる。
これが息子さんが咳が止まらなくなった
浮遊物体の正体ですよ!
まあアスベストじゃなくてヨカッタ!
以上、業務連絡でした。
いつも美しい花々の写真とお歌を楽しみに拝見しています。当方では早くからたんぽぽ綿毛が登場しておりました。関西だから早かったのでしょうか。拙作をTBさせていただきました。虚庵さんのお宅の周辺は花が溢れんばかりでうらやましいです。
ありがとうござます。
まるで、雪がふる如くに北京空港では写っておりますね・・・。
でも、ケセラン・パセランは、写真にはとても写り込めないほど繊細で、まるで四方八方に長さの不ぞろいな足の伸びた虫のような形態なのです。
中心から5ミリ~2センチほどの絹糸より細い真っ白な足があちこちに伸び、フワフワと・・・・。
しいて言えば、「*」印のような形態でしょうか・・。
柳じょが、もしこのような形態のものが寄り集まって雪や綿のようになっているとしたら別ですが。。。
ただ、私も何かの種子ではあろうと考えております。
ん・・・何のこと?愛の告白にしてはヘンだし
↑のアドレスをタドッテ見させて頂きやっと理解
しました
そ~だったんです。
1年間、息子は北京で暮らしてました。
心配で電話をすると・・・「ウエーイ!」って交換台の声・・・通じないんです。
途中で切れるし
やっと通じると受話器の向こうでケヘンケヘンって咳ばかり・・・聞くと綿のようなモノが飛んでいてもう肺が
冒されているかもしれない!
と言っていました
その正体がアレだったのですね。
う~むぅ。複雑な心境ですが・・・
トクタンさんあんがと~ぅございます♪
虚庵さますみません、意味不明ですよね
業務連絡と言いつつ、お~どりん様のご子息の咳を
「思いやる」優しさに、心打たれました。
あくあ様
たんぽぽの綿毛を、「あまりに見事な透かし細工」と
捉える感性にシビレました。
横須賀でもかなり前から目立ち始めましたが、虚庵居士の
反応が一歩も二歩も遅れますゆえ、今になりました
りらん様
漢詩や物語、写真でしか知りえない私達は、柳絮を美化しがちですが、
現実の市民生活ではかなり厳しいものがあるようです。
呼吸と一緒に吸い込まれた柳絮が咽喉や肺に付着して、
余りにヒドイ咳込みで、胸もお腹の筋肉までも痛くなったとの、
切実な話も聞いております。
ケセラン・パセランでは、このような被害は無かったのでしょうか?
お~どりん様
意味不明の「愛の告白?」の場を提供出来たとしたら、「虚庵氏のお遊び」ブログの一大成果ですが・・・
それにしても、ご子息様はグローバルなご活躍で、
将来が楽しみですね
呼吸と一緒に吸い込まれるということは、柳じょは、かなり細かいものなのですね。。。
それが集まって雪のように・・・。
それにしても、黄砂に柳じょ・・・
中国の人達も大変ですね・・・。