「姫檜扇水仙」が、貝塚伊吹の生垣から身を乗り出して咲いていた。
濃い緑の貝塚伊吹が、姫檜扇水仙の花を引立たせて、カラーのコンビネーションが
見事であった。
生垣の貝塚伊吹は手入れを怠ると、枝葉がもそもそっと盛り上がり、大胆に剪定すればそこだけ枯れ易いので、重厚な生垣になり易いが、ここの生垣の枝も姫檜扇水仙にのしかかって、些か彼女が気の毒であった。出来ればもう少し、のびのび育ててやりたかった。
昨年の今頃、空き地に咲いていた「姫檜扇水仙」を見ながら、檜扇についてあれこれ思いを廻らせたことを思い出した。 (↑クリックすればリンクが表示されます)
姫檜扇水仙は園芸種として皆さんに好まれるが、放置されて野生化した株も多いようだ。野生化した花もそれなりに魅力的ではあるが、慈しみ育てられた花はそれなりに美しい。
若者を放置して逞しく育てようとの流儀もあって、分らぬではないが、若者には慈しみ接することが、見事な花を咲かせるうえで欠かせない。
生垣の貝塚伊吹の枝間より
身を乗り出して咲く小花かな
濃き緑の貝塚伊吹は後から
姫檜扇の引き立てかな
昨年の丁度今ごろ空き地にて
姫檜扇との出会いを偲びぬ
草ぐさに絡まれつつも逞しく
あわれ花咲く姫檜扇かな
野に育ち逞しく咲くは佳けれども
せめて誰かは愛でてま欲しき
人の子も放置を越えて逞しく
育つを願うや 慈しみこそ
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