「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「三色のエンジェルス・トランペット」

2014-07-20 16:19:04 | 和歌

 「エンジェルス・トランペット」は白い大輪の花が一般的だが、白・ピンク・黄色の三色供宴に目を瞠った。



 大輪の花は、トランペットの実物以上の大きさで、長さは苞の部分も含めれば50センチ程にもなろうか。何れの花も花の重みで、下向きに垂れて咲く。

 「うつろ庵のエンジェルス・トランペット」は白花だが、開花して二日間ほどは爽やかな花弁を見せているが、三日目になると花弁の肌が萎れはじめ、やがて口を閉じて茶色に変色する。

 萎れた花を垂れ下げるのは見苦しく、本人も不本意であろうと花の心を忖度し、篠竹の先に巻き付けて摘花してやるのが虚庵居士の日課だ。

 散歩の途上で出会った「三色のエンジェルス・トランペット」は敷地の制約が無い、空き地に植えられていたので、
それぞれかなり背も高く成長し、枝も伸びやかに拡げて花を咲かせていた。

 三色いずれの花も開花直後で、顔の表情が誠に爽やかであった。「うつろ庵」のような萎れ花の摘花は無理であろうから、この先は、萎れ花を垂らした在るがままの姿で、夏を迎えることだろう。 

 黄色のトランペットの下から見上げたら、花びらの細くなった先まで拡げて、将に
エンジェルの舞いを観る思いであった。




           白・ピンク 黄色の三色 エンジェルス

           トランペットの供宴なるかな


           花咲きて未だ日も浅く爽やかな

           あまたのエンジェル 群舞で迎えぬ


           見上げれば黄色の衣を靡かせて

           エンジェル舞うふかなじじを迎えて







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