年内に完結させておきたくて、書いておく。
その1とその2は、それぞれクリックして確認を。
で、結論から言うと、決定打はないなあ……ということ。
その1とその2をかいた後で、たまたま近所の区の支所で、人権相談の日があるのを知ったので、お邪魔して弁護士さんと「雑談」をしてきた。
弁護士さんは女性で、たぶん、自分でも経験かあるのだろう。PTAが抱える諸問題をそれほど説明せずとも理解してくれた。
ぼくが手元にもっているいくつかの学校のPTAの「役員決め」の時の書類などを見せても、うんうんこれってひどいよねと合意。具体的にいうと、欠席すると役員候補になってしまう候補者選びとか、逆に事情にある人に配慮するためにひたすら細かく「配慮されるべき状況」を特定するがゆえ、「それ以外の様々な事情」を足蹴にしてしまうケースとか。
その上で、弁護士さんが言っていたのは、
・PTAで起きる人権問題的な事象には、パワハラに近いものがあり、最近では社会の理解が深まっているので、今後、独立した「PTAハラ」のようなカテゴリーとして認知される可能性はあるが、今はその段階にない。DVやパワハラは、個別の法的根拠をもとに動くことができるが、PTA内の人権問題は、非常に一般論として語らざるをえないために、対処が難しい。
・最良なのはPTA内での解決だが、それが難しいなら、学校長に訴えるべきだろう。いかに学校とは別団体とはいえ、学校内に事務局を持ち、学校への協力を主たる業務のひとつにしている団体である以上、学校長が無関心であることは許されない。また、学校長の無関心により、保護者がおいつめられ、子どもに悪い影響があることも考えられる。学校長は、その点に一定の責任を追っていると自覚すべき。
といようなこと。
弁護士さんには、「あなたのような問題意識をもった方が発言することで、何かがかわっていくことを期待します」などと励まされてしまったのだけれど、ここに書けることは、非常にしょぼいものにならざるをえない。
これまでの1~3を総合すると、PTA内で、役員など立場的に「偉く」なってしまっている人からのパワハラを受けたり、役員選考などの場で本来社会的にはしてはならないほどの強さときつさでもってプライバシーを開示せざるをえなくなったり、非難を受けたりするようなことがあった時、できること、といえば……。
・校長に相談。らちがあかなかったら、教育委員会の指導主事に「校長の無理解」を相談。
・自治体の社会教育主事に相談。
・自治体や法務省の人権相談に相談。
くらい、ということになる。
いずれも決定打ではない。
本当にぱっとしない。
特に「校長に相談」など、校長自身がパワハラの源泉であることもあるわけで……。
ごめん。
しかし、中長期的には、PTAという独特の組織で起りがちなパワハラ系の出来事や、役員選考での極度のストレス状況下で起る悲劇の数々を「人権問題」として析出させることは必要だろうな、と思うのだ。
なぜこんなことを書いているかというと、直接のきっかけとしては、今年だしたこの本。
これは今のどんどんきつくなっていくPTAを、なんとか軟着陸させるために知恵を絞ったもの。
つまりぼくは今のPTAが変わりうるとまだ期待を捨てていない。
とするなら、そんな中、今も確実にいる「傷ついている人たち」に「力」を与えるような道具はないものかと、探さざるをえない。
今後も探すけれど、とりあえず年内は完結。
ここから先、良いアイデアがあったり、「こうやったら、こんなふうに解決した」というふうな体験談がありましたら是非、コメントいただけたら、うれしいです。
その1とその2は、それぞれクリックして確認を。
で、結論から言うと、決定打はないなあ……ということ。
その1とその2をかいた後で、たまたま近所の区の支所で、人権相談の日があるのを知ったので、お邪魔して弁護士さんと「雑談」をしてきた。
弁護士さんは女性で、たぶん、自分でも経験かあるのだろう。PTAが抱える諸問題をそれほど説明せずとも理解してくれた。
ぼくが手元にもっているいくつかの学校のPTAの「役員決め」の時の書類などを見せても、うんうんこれってひどいよねと合意。具体的にいうと、欠席すると役員候補になってしまう候補者選びとか、逆に事情にある人に配慮するためにひたすら細かく「配慮されるべき状況」を特定するがゆえ、「それ以外の様々な事情」を足蹴にしてしまうケースとか。
その上で、弁護士さんが言っていたのは、
・PTAで起きる人権問題的な事象には、パワハラに近いものがあり、最近では社会の理解が深まっているので、今後、独立した「PTAハラ」のようなカテゴリーとして認知される可能性はあるが、今はその段階にない。DVやパワハラは、個別の法的根拠をもとに動くことができるが、PTA内の人権問題は、非常に一般論として語らざるをえないために、対処が難しい。
・最良なのはPTA内での解決だが、それが難しいなら、学校長に訴えるべきだろう。いかに学校とは別団体とはいえ、学校内に事務局を持ち、学校への協力を主たる業務のひとつにしている団体である以上、学校長が無関心であることは許されない。また、学校長の無関心により、保護者がおいつめられ、子どもに悪い影響があることも考えられる。学校長は、その点に一定の責任を追っていると自覚すべき。
といようなこと。
弁護士さんには、「あなたのような問題意識をもった方が発言することで、何かがかわっていくことを期待します」などと励まされてしまったのだけれど、ここに書けることは、非常にしょぼいものにならざるをえない。
これまでの1~3を総合すると、PTA内で、役員など立場的に「偉く」なってしまっている人からのパワハラを受けたり、役員選考などの場で本来社会的にはしてはならないほどの強さときつさでもってプライバシーを開示せざるをえなくなったり、非難を受けたりするようなことがあった時、できること、といえば……。
・校長に相談。らちがあかなかったら、教育委員会の指導主事に「校長の無理解」を相談。
・自治体の社会教育主事に相談。
・自治体や法務省の人権相談に相談。
くらい、ということになる。
いずれも決定打ではない。
本当にぱっとしない。
特に「校長に相談」など、校長自身がパワハラの源泉であることもあるわけで……。
ごめん。
しかし、中長期的には、PTAという独特の組織で起りがちなパワハラ系の出来事や、役員選考での極度のストレス状況下で起る悲劇の数々を「人権問題」として析出させることは必要だろうな、と思うのだ。
なぜこんなことを書いているかというと、直接のきっかけとしては、今年だしたこの本。
PTA再活用論―悩ましき現実を超えて (中公新書ラクレ) 価格:¥ 819(税込) 発売日:2008-10 |
これは今のどんどんきつくなっていくPTAを、なんとか軟着陸させるために知恵を絞ったもの。
つまりぼくは今のPTAが変わりうるとまだ期待を捨てていない。
とするなら、そんな中、今も確実にいる「傷ついている人たち」に「力」を与えるような道具はないものかと、探さざるをえない。
今後も探すけれど、とりあえず年内は完結。
ここから先、良いアイデアがあったり、「こうやったら、こんなふうに解決した」というふうな体験談がありましたら是非、コメントいただけたら、うれしいです。
無事に…とはいきませんでしたが、問題点を把握できたことは前進かな、と思っております。
今までのPTAを見てきて感じたのは、校長とPTA会長によって雰囲気は変わるということです。
PTAを嫁扱いする校長と、保護者の義務を訴える会長が重なると悲惨でした。
現校長は定年のため、来年度は新しい校長が来られるのですが、対決になるのか協調になるのか不安なような楽しみのような…
今後も参考にさせていただきたいと思っております。
人それぞれ…を肝に命じます。
というか、ばたやんさんの方が絶対に大変なので、エールを送る立場には違いないのですが。
よいお年を。