月曜日に、世田谷区役所に行くことになった。
ゲーム脳講演会についての、総括というか、意見交換。
今月中に一段落できることになりそうで、ほっとする。
つい先日、東大でゲームと脳について研究をしてPh.D.をとった、松田剛氏(http://www.c.u-tokyo.ac.jp/jpn/kyokan/ronbun/ronbun_11_25_matsuda.html)のトークショー(?)が、科学未来館であったそうだ。出席できずに残念。博士号論文以降の研究について聞けたかもしれないのに。
ちなみに、2004年に通った博士号論文では、ゲームをしている時の前頭前野の血流が低くなることははっきりと確認している。というわけで、この部分で、森氏が標準的ではない測定方法にせよ、正しい結果を得ていた可能性はあるわけだ。もっとも、そこから先、すぐに長期的な脳のダメージを想定したり、凶悪犯罪と結びつけることについては、松田氏も、主査の開一夫助教授も「一部のデータからの飛躍的な憶測」であるとか、「十分な根拠なし」といった強い言葉で、警告している。
こう考えてみると、森氏は、つくづく「弱い証拠」から「大きな結論」を引き出してしまったのだなあと感じる。
これは岡田尊司氏の「脳内汚染」も同じなのだが。
やはり、ちゃんと研究しなきゃならない分野であろうし、社会的な関心が集まるのは大いに結構。
松田氏の研究によって、こういったテーマそのものが、脳科学のテーマとして成立しえるのだと専門家共同体の間で認められればいい。森氏はあきらかにその努力をせずに、こんなことになってしまったわけで。
って書きつつ、今月内に、ゲーム脳をめぐって考えたことを、もう一度、まとめておきたいなあと、自分にプレッシャーをかけておきます。
ゲーム脳講演会についての、総括というか、意見交換。
今月中に一段落できることになりそうで、ほっとする。
つい先日、東大でゲームと脳について研究をしてPh.D.をとった、松田剛氏(http://www.c.u-tokyo.ac.jp/jpn/kyokan/ronbun/ronbun_11_25_matsuda.html)のトークショー(?)が、科学未来館であったそうだ。出席できずに残念。博士号論文以降の研究について聞けたかもしれないのに。
ちなみに、2004年に通った博士号論文では、ゲームをしている時の前頭前野の血流が低くなることははっきりと確認している。というわけで、この部分で、森氏が標準的ではない測定方法にせよ、正しい結果を得ていた可能性はあるわけだ。もっとも、そこから先、すぐに長期的な脳のダメージを想定したり、凶悪犯罪と結びつけることについては、松田氏も、主査の開一夫助教授も「一部のデータからの飛躍的な憶測」であるとか、「十分な根拠なし」といった強い言葉で、警告している。
こう考えてみると、森氏は、つくづく「弱い証拠」から「大きな結論」を引き出してしまったのだなあと感じる。
これは岡田尊司氏の「脳内汚染」も同じなのだが。
やはり、ちゃんと研究しなきゃならない分野であろうし、社会的な関心が集まるのは大いに結構。
松田氏の研究によって、こういったテーマそのものが、脳科学のテーマとして成立しえるのだと専門家共同体の間で認められればいい。森氏はあきらかにその努力をせずに、こんなことになってしまったわけで。
って書きつつ、今月内に、ゲーム脳をめぐって考えたことを、もう一度、まとめておきたいなあと、自分にプレッシャーをかけておきます。
必ずしも、「親ゲーム的」な内容にならないかもしれませんが。
ご提案ありがとうございます、です。
まとめにあたってお手伝いできることがありましたら声をかけてください。インタビュー形式や対話にした方がその場でのアイデアも出易いような気もするので。
森氏は、いきなりすごい結論を言ってしまったことで、信頼を失ってしまったわけですが、結果的に森氏の説が「途中までは正しい」ことはこれから先もあり得ると思うのですよ。
特に、実験5と6が重要ですね。同一のゲームを使用する場合でも、状況によって、脳活動が異なり得る事が、実験的に示された訳ですから。
比較的短期的なゲーム使用時の、脳活動の変化について、この様な研究が行われた事は、とても有意義であると思います。