川端裕人のブログ

旧・リヴァイアさん日々のわざ

帰ろう、シャドラック!

2010-11-01 21:51:32 | ひとが書いたもの
帰ろう、シャドラック! (文研じゅべにーる)帰ろう、シャドラック! (文研じゅべにーる)
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2007-05
ニュージーランドにいる間に、ニュージーランドを舞台にして描く地元作家のことが気になっていて、でも、積極的に探索する時間もなく……結局はケトリンズで偶然であった(本人に会ったわけではないが)ダイアナ・ヌーナンくらいしか「収穫」はなかったのだけれど、帰国してから、ジョイ・カウリーという巨匠の存在を知った。

以前、紹介した「ハンター」の著者。
今回の「シャドラック」は、前作(実際にはこっちの方が前の作品なのだけれど)のフィヨルドランドではなく、マールボロサウンドが舞台。

日本だとワイン好きの人なら聞いたことがあるはず。
ぼくは半年の滞在時には訪ねなかったけれど、一度、フェリーで渡ったことがある(南島の最北端で、北島との間にあるみたいな感覚の場所)。
入り江が美しく風光明媚なのだ。
で、これもとってもいい話だった。

小学生の3きょうだいが、ペットフード工場に売られてしまった愛馬を取り戻しに旅をする話なのだけれど、「ハンター」どうよう、大人の手を借りない子どもの冒険譚というのがカウリーさんのツボなのだなあと思った。
そして、ぼくにとっても、ツボです(笑)。まちがいなく。

それに、やっぱり地名が懐かしいのです。
ネルソン、ハブロックというのも、子どもたちと一緒に訪ねたことがあるなあ。特にハブロックは、くねくね道を走っていて、車酔いに弱い娘がゲボしたところだ、とか。

と、土地に対する個人的思い入れはともかく、とてもキュートな作品なので、高学年くらいの子にはぜひ、ということで。

ハンターハンター
価格:¥ 1,680(税込)
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