水草の森 プランクトンの絵本 (ちしきのぽけっと 10) 価格:¥ 1,470(税込) 発売日:2010-03-20 |
これがすごい。淡水のプランクトンを、食物WEB的な観点をストーリーの縦糸に折り込んで、紹介してくれる。
最初に出てくるのはわりとマクロな生き物であるフナ。フナが産卵して、孵化したばかりの稚魚がなにを食べるかというところから、プランクトンの世界へ。また、孵化直後のフナが、ほんとど遊泳できないブランクトンであることも言及しているのがいい。
読んで、なににインパクトを受けるかはひとそれぞれだろうけど、ぼくはミジンコ類の王ともいえる「ノロ」にやられた。
破格の大きさといい、異形といい、もともとミジンコって地球の生命っぽくないけれど、群を抜いている。
そして、王として君臨するノロも、寿命がくると単細胞生物であるコレプスなんぞに群がられて食べられちゃう、と。
あと、ワムシや、ケイソウに衝撃を受けるひともいるかも。
ワムシの猥雑さや、ケイソウの幾何学ぶりに。
そうケイソウといえばこの本も去年の大プッシュだったのだ(一昨年末の出版ではありますが)。
0.1ミリのタイムマシン―地球の過去と未来が化石から見えてくる (くもんジュニアサイエンス) 価格:¥ 1,470(税込) 発売日:2008-11-01 |
それはそれ、これが大いに売れたら今森さんが、今度は海に潜るの巻もありかも、ですね。ぼくも期待。
写真絵本『アマモの森はなぜ消えた?』
そうえん社
ミジンコ休眠卵を用いた琵琶湖生物群集の近過去復元に関する研究
http://honenashi.blogspot.com/2010/07/blog-post.html
方向感は似ているのですが、さてどうやって手に入れるか。
しかし、贅沢、私家版絵本か……