川端裕人のブログ

旧・リヴァイアさん日々のわざ

深澤真紀さんの本

2007-11-08 21:31:10 | ひとが書いたもの
平成男子図鑑 リスペクト男子としらふ男子平成男子図鑑 リスペクト男子としらふ男子
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2007-06-21

男子図鑑とあるだけに、イマドキの若い男子をカテゴライズする本。
実証データは特になし。定量的な議論は、一箇所のみ。この何十年かの男女の性行動の変化についての調査について、数字が示されているあたり。


若者をカテゴライズとというと、即、若者叩き?みたいな気もするけれどさにあらず。


終始一貫して、若者叩きしがちな、おやじ世代と、批判されがちな男子世代に対して、こういところはおたがい学ぶべきものがあるとか、ここはいいとこだけどここ弱点じゃない? とか、建設的な意見に満ちている。


愛がある本、といえる。
こういうスタンスなら、カテゴライズもオーケイってかんじがする。
ヘイトスピーチとは無縁、といういみで、信頼できる記述だった。


ちなみに、深澤さんは、ぼくにとってはリスペクト。まじすげえ、人。にわかリスペクト男子になってしまう(本書参照のこと)。


「夏のロケット」は、何人かの人たちの、意図せぬ連携プレイの結果、世に出た本なのだけれど、深澤さんは、その中の重要なアクトレスなのでした。
頭上がりませんってば。
良い仕事をするのが、お返し、なのですね。
夏のロケット (文春文庫)夏のロケット (文春文庫)
価格:¥ 670(税込)
発売日:2002-05


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1 コメント

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その昔昔のその昔、バブル時代の女子高生制服図鑑 (通行人)
2007-11-12 10:36:57
と裏腹な深沢さんの目線に、感慨しきりです。
昨今の働く女性の方が、当時の評論家の男どもより
よほど働きマンとして目線が確かなようですね。
女性コミック、少女漫画の大当たり作品の作風も
とっくの昔から青年漫画風(のだめもNANAも)ですが
これも均等法のおかげなのでしょうか。
ただ、気になる点も。世紀テン換期前後、不況の
一番ひどい頃、近所のスーパーのレジうちが全員
女子高生バイトになり、やがて不況を乗り切ると全員
解雇されました。職種はどうあれ、同じような未成年
女性の動員でピンチをしのいだ業態はいろいろあると
思います。均衡法の中で使い捨てにされる
婦女子さんは定型化されないから男子図鑑のように
なりにくい。平成男子図鑑にはそうした背景もある
かも知れない。なにより、バブル崩壊時に底辺で
利用された女性労働力こそ、バブル時代の女子高生
図鑑に登場したご当人たちのはずなのですから、
いつか、女性労働力の「失われた」カタログも
手がけてほしいと、ちょっとだけ願望します。

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