川端裕人のブログ

旧・リヴァイアさん日々のわざ

「今ここ」の初インタビューなど

2005-08-15 18:39:55 | 自分の書いたもの
脇の下に発疹ができて、痛い。このまえ娘がなった帯状疱疹みたいなかんじでもあるし、全然違うようでもある。
とにかく皮膚科、と思ったら、近所の三軒がみんなお盆休み。仕方なしに「ちょい痛」なまま「今ここにいるぼくらは」についての著者インタビューを受ける。

毎度のことだけれど、はじめて受けるインタビューでは、話すことが整理されていなくて、申し訳ない。その分、面白いこととか変なこととか言っていると思う。自分がインタビュアーだったら、「最初」が狙い目だと思う。後になると言うことがみんな同じになってくる。

自分の生の体験(たとえば、関西から関東への転校とか)を、そのまま取り込んだ部分のある作品だから、自然と自分を語る、というふうになってしまい、なんとなくやりにくい。というかこっぱずかしい。

「サンペイクンって、モデルは?」とか聞かれるけれど、人物に関しては特定のモデルっていないなあと思う。やっぱり日常的なお話しなので、「モデル」なんてことを聞かれるのかと思う。これが「リスクテイカー」なら、そういうことはない。

考えてみると、インタビュアーも、「これまで」とはちょっと違う気が。
これまでの作品の流れの中で把握しようするのではなく、この作品のみに関心がある雰囲気。ほかの作品は読んでくださっていなくて、「作家になる前はなにをしていたんですか」なんてことも聞かれる。そういう人が、ぼくの本を手にとって来てくださるというのは、ひょっとしたら、「新しい読者」に届きつつあるということなのかな、とも思う。

ついでといってはなんだけれど、この前の土曜日、産経新聞の書評欄に担当編集者の江口さんが書いてくださった。これおもしろい。編集者がみずから書評欄に書くって珍しいんじゃないだろうか。それとも、産経では時々あるのか。
リンク: Sankei Web 読書 【書評】『今ここにいるぼくらは』川端裕人著(08/13 05:00).

あと、今のところ、藪本雅子さんが書いてくれたレビューが一番ボリュームがある。
リンク:  元日本テレビアナウンサー・記者 藪本雅子ブログ:今ここにいるぼくらは.

あわせて紹介。

ひょっとしたらLeonはNikitaに相手にされていなんじゃないか

2005-08-15 06:30:23 | 日々のわざ
買ってきましたニキータ。
表紙にはデカデカと、

「コムスメに勝つ! 5本のデニム」ですと。
やはり仮想敵はコムスメ。
Leonに対する小僧と同じく、こういうライバルが必要なわけですね。

さてさて、ドキドキしながら、中身を見てみようじゃないですか。
パラパラめくってまず分かるのは、艶女(アデージョ)がキーワードってことね。
30女は、コムスメではとなく、艶女を目指せ、と。
ちなみに、Leonなオヤジは、艶男(アデオス)と称されます。
この時点で、すでにネーミング勝ちの予感。
「艶尻バルーンスカート」「艶金メガネ」など、数々のバリエーション、あり。

以下、ぐっと来た表現やらなんやら。

「乳間(にゅうかん)チョウチョで、誘うドキッ?」
 ニキータが推奨する「乳間ポロの新バージョン」だそうです。プラチナ製のチョウチョのクリップなんだけど、なんとなくわかる、でしょ?
 
「後ろから前からどうぞ?な、耳までバックシャン」
 これはピアスです。セクシュアルな雰囲気全開ですね。
 
「小ワザで効かす!『テロ派手』スカーフ」
 うーむ。それ自体テロってくらい派手、って意味ですね。ほかにも「テロピカ」などの用法もあり。

「ボンキュッボンッ!な『カービージャケット』」
 ふむふむ。これはベルサーチのジャケット。
 
「子ブタピンク!」
 これはすごいと思った。子豚みたいなピンク色の肌を目指そうってことなんだけど、これってすごく分かる。子豚のピンクとってもきれいです。くすまない肌のために子豚ピンクを活用したメイクの数々……。
 
一大特集である「5本のデニム」だけど……。
「丈短」デニム、「目くらまし」デニム、「バックシャン」デニム、黒ピタッ「くのいち」デニム、ちょい太「男前」デニム、だそうな。
ちなみに、「くのいち」というのは、「黒によって、お肉むりやり詰め込みました感を回避する……さすればお手前のムチ感はカービーな細脚に変貌を遂げる……」ということだそうです。さっきまでそこにあったはずのお肉がどこかへ雲隠れ、というのがくのいちなのだと。

いや、おもしろいです。ニキータ。ある種のすがすがしさすら感じて、結構、この雑誌好き。楽しめる。
女性ファッション誌って、同性の視線、異性の視線の中で、どんなセルフイメージに落ち着かせるか、すごく難しい関数を解くためにいろんな系統がある、という印象なのだけれど、ことニキータにかんしては、異性の目に特化しているのかな。その割り切りがLeonの「ちょい」に象徴される木っ端かんじとは正反対なんだなあ。

ただ、ひとつ気になることが……。
NIKITAに出てくる男性モデル、みんな、Leonの「ちょい悪」世代よりもかなり年下。また、Leonには、「ニキータへのプレゼントは……」というように、仮想ガールフレンドとしてのニキータが頻出するのだけれど、NIKITA誌上には「レオンとデートの時は」なんていっさい出てこないわけです。

ひょっとして、アデオスは、レオンのことじゃなく、レオンはニキータに相手に相手にされていないんじゃないか……と思うとうらさびしいものがあり……。

レオンのエントリはこちら。
リンク: リヴァイアさん、日々のわざ: ちょい悪なLeonよりも、極悪なハットリを希望.