川端裕人のブログ

旧・リヴァイアさん日々のわざ

新潟県中越地震に思うこと

2004-10-28 23:56:50 | 日々のわざ
最近、長編の書き下ろしにとりかかっています。
アウトブレイクもので、まったく新しい切り口からのアプローチで、この3週間ほどで250枚くらい書きました。
まだまだ先は見えないけれど、本人としても気合いが入っているし、たぶん久々に「力作感」のあるものに仕上がると思います。

何が言いたいかというと、自分が書いてる作品世界にどっぷりになると、外への関心が希薄になるんです。
もちろん、ニュースは見るし、読むけれど、中越地震について、大変だなあ、お気の毒だなあ、どうにかしたいなあ、と思いつつも、それについて言葉にする、何か行動をする、に至らない。

昨日、長編に一区切りをつけて、雑誌に掲載される短編モードに切り替えました。
すると、中越地震についてもいろーんなことが、気になりかけちゃって……。
とにかく、心痛みまくり。いまだに孤立してる集落があるなんて、どうしちゃったのってくらいなもので。
さすがに食事の内容は改善されてきたみたいだけど、ほんと真冬じゃないのが不幸中の幸いだと思わなきゃやってられないでしょうね。
おまけに車内泊による、エコノミークラス症候群ですか……はあ。

ぼくが書けることを書きます。
マスコミのことです。そして、ブログも関係します。
いつにもましてマスコミの評判悪いですね。2ちゃんねる経由では、被災地で食料を買い占める姿がリポートされていたり、そもそも、「派手な映像」得ることが自己目的化してしまう傾向は相変わらず。

ブログも関係するというのはね、これが今回すごく目立って見えるのは、ひょっとするとブログの影響かもしれないってことなんですよ。
こういう突発的な事件で、マスコミが語る大きなストーリーの影に無数の小さなストーリーが埋もれている場合、ブログの仕組み、たとえばトラックバックとコメントの組み合わせはとても有効に機能します。マスコミよりも、ナローな情報発信があっというまにコミュニティに広がったりします。
そういうナロー情報を手にしてしまうと、マスコミのつくる物語が、相対化されてしまって、以前よりも、ずっとアラが目立つものになってしまうのかもしれません。
あるいは、これまでのような、「被災地の様子を伝えるのはマスコミである」という図式が崩れかけているのが重要な点なのかもしれません。

とにかく、今回はテレビをみてて、いつにまして、「こんな映像、みたくないし、みても意味はない」と思えるような、「ただ、派手なだけの被災地の様子」が多いと感じられるのですよ。

そこで、重要なポイント。
マスコミは、我々の欲望の鏡です。
よくワイドショーを批判する人がいるけれど、なぜワイドショーがああいう視線で、ああいう話題の切り方をするかというと、それを望んでいる視聴者が大勢いるからです。もっと言うと、その方が瞬間視聴率が上がるからです。
あ、ぼくはここではテレビのことを言っていますね。

今回の地震でも、テレビが派手な映像や、かわいそうて被災者の声を拾うのに懸命になるのは、それを望んでいる人たちがたくさんいるからです。その方が、視聴率が上がると彼らが信じているからです。
そろそろ、これは変わってもいいんじゃないかなあ。

実際にこの手のことで「変わった」実績はあるんですよ。
ぼくが入社した89年当時、殺人事件などで、遺族の自宅前で待機して「ぶらさがり」をしたり、インターフォンを鳴らしたりしての「悲しみの声」の取材は当たり前でした。今は基本的にはやりません。90年代前半に、「あれはひどい」という声が高まって、各局やめたのです。それまでだって、取材する人はすごく嫌だったんです。でも、やめられなかった。多くの人に望まれていると、信じられていたので。

というわけで、災害報道のあり方、きっと変えられるし、変わると思います。
マスコミを変える、キャスティングヴォートは、マスの側にあるんですからね。

具体的なロードマップを、ここで示すわけにもいきません。
「変わる」確信はあっても、まだきちんと考えていないから。
でも、ひとつ宣言はできます。
災害報道をテーマにした長編を書きます。これはぼくの取材者としてのキャリアの中で最大のインパクトがあった雲仙普賢岳のことを書きたいと思っていたのですか、ひょっとしたら、架空の災害を設定するかもしれませんが、とにかくいずれ書きます。
3年以内、くらいかな。
それが、自分に出来る、ひとつのことであると思えるので。



ジーコとサッカー協会の信頼を試す試金石かも

2004-10-28 01:40:51 | サッカーとか、スポーツ一般
スポーツナビ | ニュース | ベテラン招集に反対多数 ジーコ案でクラブ側

↑ これって、ある意味当たり前の反応。「現時点での代表戦力」ではないベテランを、その功労ゆえに代表消化試合に呼ぶというのは、本人たちもフクザツな気分だろうし、ね。
ジーコはなかなか自説を曲げない人だから、協会がこの意見を不一致をどのように収めるかって、意外に今後のジーコと協会の関係に大きな影響を及ぼすかもしれない。
ひょんなところで飛び出してきたバンダンなのかも。
と思っている次第。


プールでMP3、これ欲しい?

2004-10-28 01:08:41 | ソングライン、ぼくらの音楽のこと
水中での音楽は骨で聴け! スイマー用MP3プレイヤーが登場 (MYCOM PC WEB)

↑ むーっ、すごい微妙なデザイン。
あんまりうらやましくないなあ。ほしくないぞー。
Oakleyがゴーグルとセットでつくってくんないかなあ。
最近、サングラスとくっついた素敵なモデルがあるんだよねぇ。

OAKLEY - THUMP

↑ これなんだけどね。