川端裕人のブログ

旧・リヴァイアさん日々のわざ

これは誇りを持っていい内容ではないか、今年三度目のオマーン戦。祝、ワールドカップ一次予選突破ってこと

2004-10-14 01:45:43 | サッカーとか、スポーツ一般
さあ、天王山、ということで、気合いを入れて見るのです。
こうなったら、プレーにファンタジーなど求めたりしません。
むしろ、堅実堅実に、タフにひたすらタフにがんばってほしいと祈るのみ。

だって、オマーン、強いよ。めちゃくちゃ。
前半、飛ばしてきたとはいえ、あの切れは、まさにワールドクラス。今後、欧州移籍なんぞも次々と果たしていくのでしょうね。
前向いたらとにかく早い早い。
10番とか21番とか、名前覚えられないんだけど、たぶん、もうしばらくしてら、嫌でも覚えてるような選手になってそう。まいったな、こりゃ。

45分間、ほとんど押し込まれる時間ばかりで、何度かヤバイ瞬間があって、もう祈る気持ちで見ておりました。
それでもなんとか踏ん張れたのは、ヤツラのタフな頑張りと、ちょっとばかりのラッキーのおかげ。
こういうゲームになると、シュンスケやシンジの頼もしいこと。
キープできるというのは、純粋に力なんだな。
と思ううちに過ぎた0対0の前半でした。

後半は、よかったですね。
オマーンの足が止まり始めた前半の最後の時間帯を引き継いで、最初からいいかんじ。
そして、見せてくれましたねファンタジー。
小野が起点なって、中村のアシスト、鈴木のヘッド。
なんといっても、中村の技ですよ。足の速さだけなら勝てないディフェンダーをワンアクションで体半分だけ置き去りにするわけ。そして、その半分のスペースがあれば態勢を崩しながらでも、正確なマイナスのクロスをあげられる、と。ペナルティエリアを横切るような形の中距離クロスなんだけど、ドンピシャリ。すごい。

そうそう、そのフェイントというのはね、トップスピードで走りながら、左足のヒールぽいところにちょんとあてて後ろに転がして、反転すると見せつつ、転がってきたボールを右足で前に運び、そのまままたトップスピードへ。
実際にはフェイントの最中にそれほどスピードが緩んでるわけでもなく、それでも、動きが鋭くて、相手は引っかかってくれるわけ。それも相手が俊敏であればあるほど、きちんとひっかかったりして。この場合、俊敏でかつ、若く経験が少ない、というところでうまくいったわけですね。それにしても、ほんと技術です。

話はさらに流れるけど、この試合、シュンスケすごくよかった。ボールを出す、ボールを貰う。出して、また、もらう。走りながらもらう。ってなもんで、これはまさに、いつかみた対フランス戦のスーパー・シュンスケに近いイメージでした。
それに加えて、シンジもよかったのです。稲本なんかに比べて、ボール奪取に不満のあったシンジが、がんがん奪いに行くし、実際に成功するし。そして、特に後半だけど、ボールをだしてから、今度は受け手になる姿勢もしっかりみせてくれるし。おまけに楽しそうだし。目に焼き付いているのは、相手陣内のバイタルエリアにまだ距離があるあたりでボールを奪取して、そのままドリブルで上がり、パスを出すぞと見せかけてさらに上がり、あらあらもうペナルティエリアだよってところまで、ためてためて、最後にするっと出したパスは、ちょっと合わなかったんだけど、その瞬間のシンジは、ピッチ全体を楽しく支配していたのでした。

結果的にすごく満足な試合。
誇りを持てる内容だったと、ぼくは思ってます。

でも、なぜか、ワールドカップにこれで出られる気になっている自分がいて、まずいです。
そうは甘くはないでしょ。二次予選。