まろの公園ライフ

公園から世の中を見る

ムーミンの世界

2012年12月26日 | 日記

新しいスケジュール帳を買いました。
いや、正確に言うと、買ったのではなく貰いました。

ムーミンのキャラクター「リトルミイ」の手帳です。
家族がもらったのですが、余りの「斬新さ」に二の足を踏んでいるので
私が頂いて使うことにしました。

こんな感じになっています。
こういう大判のザックリとしたレイアウトが使い安くて好きなんです。
この季節、新しい手帳を開くとワクワクしますね。
と言いつつ、まだほとんどスケジュールは入っていないのですが・・・(笑)

ミイは体は小さくても気が強く
ムーミン谷きってのオテンバ娘で知られています。
髪の毛を頭のてっぺんで玉ねぎ型に結い上げたスタイルが可愛いです。
普段はムーミン屋敷に住んでいますが
一人でいるのも好きで、勝手気ままにあちこちで寝起きしています。

実は・・・我が家には「ムーミングッズ」がいろいろとあります。
息子は小学生の頃から原作本の熱心な読者でした。
私も子供につきあってよく番組やDVDは見ましたが
大人でもついつい引き込まれる独特の「世界観」がありますね。



息子の部屋のカレンダーも「ムーミン一家」です。

ピアノの上には「スナフキン」の人形も・・・
私個人は彼のキャラクターが一番気に入っています。
自由と孤独を愛する旅人です。
ムーミン一家とは仲がいいのですが、決してムーミン屋敷には泊らず
川のほとりにテントを張って暮らしています。
いつもハモニカをポケットに入れていて、素敵なメロディーが浮かぶと
森の動物たちを前に演奏したりします。
私もこんな「永遠の旅人」でありたいなあ・・・などと思ってしまいます。

それにしても・・・
ムーミン一家がこれほど世界中で人気があるのは何故でしょうか。
ほのぼのとしたキャラクターたちでありながら
ストーリーは結構重くて、時には「哲学的」であったりします。
作者の「トーベ・ヤンソン」は森の国フィンランド生まれの小説家・童話作家ですが
彼女の生い立ちや人生観が色濃く反映されているように気がします。
そう言えばサンタクロースもフィンランド出身ですし
雪と氷に閉ざされたこの白夜の国には
人間の「夢」を紡ぎ出す独特の文化土壌があるのかも知れませんね。

さて、来年、私は年男であります。
一年間、このスケジュール帳と付き合いながら
ムーミン一家やミイとともに、果たしてどんな物語を紡ぎ出せるのか・・・

最後に「うん、なかなかいい一年だったな」と
言えるような年にしたいものです。
フィンランドほどではないにしても、今日も寒い一日になりそうです。

あ、言い忘れましたが
私、「ムーミンパパ」のあだ名で呼ばれた時代があります。
性格も体型も結構似ていると思うのですが・・・


クリぼっちの夜

2012年12月25日 | 日記

昨日はクリスマス・イヴでしたねえ。
この歳になるとクリスマスもへったくれもないのですが・・・

先日「クリぼっち」という言葉を初めて知りました。
「クリスマス」を「ひとりぼっち」で過ごす人のことらしいです。
うまいこと言うなあ・・・と感心しつつも
そういう「孤独」はきっと世の中に腐るほどあるんだろうなあと思いました。



今年最後の忘年会・・・
池袋の街は「クリぼっち」ではない人で溢れかえっていました。
あれ・・・これはひょっとして「いけふくろう」ですか?
池袋のわかりにくい「待ち合わせ場所」として知られるふくろう像は
確か東口側の地下にあったと思うのですが、西口にも出来たのでしょうか?

どうやらクリスマスバージョンのようです。
池袋を「ふくろう」に例える言葉の感覚はともかく
石造りのふくろう像よりもはるかに温もりがあって可愛いですね。
親子なのかカップルなのか、いずれにしても「クリぼっち」ではありません。

またまた深夜になってしまいました。
西口側は人影もまばらで、私も「クリぼっち」になってしまいました。
私鉄の最終電車にのって最寄駅から歩くことに・・・

凍てつく夜気の中を歩いていると
途中、マンションの壁にサンタさんらしき姿が・・・

おお、壁をよじ登るサンタクロースだ!
今晩は忙しいだろうなあ・・・

こういうイルミネーションは初めて見ましたが
夢があって可愛いですね。
「クリぼっち」オジサンは寒さに震えながら見上げていました。

と言うわけで・・・
我が家も一応、ささやかなクリスマスでした。

サンタさんは今年もやって来たようです。
ブレゼントの中身はは「ファンモン」と「カラヤン」のCDでした。
夜、息子はサンタさんにお礼の手紙を書いていました。
皆さんは「クリぼっち」ではなかったですか?

 


好きこそ物の上手なれ

2012年12月24日 | 日記

昨日は息子のピアノの発表会だった。
私自身はクラシックはまったく門外漢なのであるが
毎年、ビデオの撮影役を命じられて仕方なく(?)出かけることになる。

会場は音楽家専用マンション一階のコンサートホール。
そういうマンションがあることも発表会に行くようになって初めて知った。

ホールは当然、完全防音で
コンサートのためのあらゆる機材が備わっている。
別にマンションの宣伝ではないから、そんなことはどうでもいいのだが・・・

ホールの中央には
グランドピアノがデーンと鎮座している。

しかも、世界の名器「スタインウェイ」だ。
息子はこれが欲しいなどと、とんでもないことを言う。
何百万すると思うんや!!

息子が師事しているピアノの先生は
東京芸大ピアノ科を卒業後、ウィーンにも留学された才媛である。
ピアニストらしからぬ・・・と言ったら失礼だが
何事にも「豪快」で「ざっくばらん」、しかも「美人」という素敵な先生である。
当然、ピアノは抜群にうまい!

練習弾きの後、発表会が始まった。
参加者はいずれも先生の教え子たちであるが
今年はコンクールと重なったのか、14、5人とちょっと少なかった。
幼稚園児から社会人まで生徒さんの年齢層は幅広い。
私より年嵩の「クラリネットおじさん」もいて
毎年、先生の素晴らしい伴奏で気持ちよさそうに吹いておられる。

ちなみに息子の演奏曲は・・・

     バッハ 平均律クラヴィーア曲集より
          第一巻より BMV.858 嬰へ長調

     ベートーヴェン ピアノソナタ No.11 op.22より 第一楽章

というものであったが、私はプログラムを書き写しただけでサッパリわからない。

ピアノを始めて5年あまり・・・
それだけ続いているのは大したものだとは思う。
目指す「その世界」は困難極まりない道ではあるけれど
すべては「好きこそ物の上手なれ」である。
ピアノが好き・・・という気持ちを失わずに頑張って欲しいと思う。

   「よかったじゃない!よく弾けてたわよ」

演奏終了後、先生の朗らかな一声を聞いて、私もとりあえずホッとした。

帰り道に見た素晴らしい夕陽。
好きなものがあって輝けることは素晴らしいなあ・・・と思った。

 


サーカスの興奮

2012年12月23日 | 日記

先日、閉幕間際の「ルオー展」を観に行って来た。

ジョルジュ・ルオーはピカソやマチスと並ぶ
20世紀のフランスを代表する「フォービズム」の画家で
その激しい筆致と色彩表現で俗に「野獣派」などとも呼ばれている。

場所は汐留のパナソニックミュージアム。
史上最悪の赤字を抱え、数万人単位の人員削減に踏み切ったパナソニック。
ゴルフイベントなどのスポンサードも次々と打ちきりを決めたが
この美術館は大丈夫だろうか・・・と思いいつつ。

ルオーはかなり好きな画家である。
版画技法から学んだと言われる太く黒々とした輪郭線。
赤、青、黄などの原色を多用した輝くような色彩。
その激しいタッチは社会的な不正義への怒りの表現だと言われる。

今回は「サーカス」がテーマになっていた。
ルオーと言えば宗教画を思わせるキリストの絵などが有名だが
作品の3分の1はサーカスをテーマにしたもので
パリでは足繁く「サーカス小屋」に通い詰めて道化師などを描いた。
サーカスが大好きなオジサンだった。

会場もサーカス仕様になっていて楽しかった。
私もサーカス大好きだから絵を観ているだけでワクワクして来た。

やはり「道化師」の絵が圧倒的に多い。
鮮やかな色彩で描かれているが、どこかもの悲しさが漂う。
厚化粧と滑稽な動作で人を笑わせる「ピエロ」はサーカスにはつきものだ。
内面を偽って冗談や強がりばかり言っている人がいるが
私も含めて、誰しも「ピエロ」的な要素はある。

絵を観ていたら・・・
子供の頃に見た「木下大サーカス」を思い出した。
郷里の島根県時代、祖父と地元の興行主が知り合いだったこともあって
近くの空き地で催されるサーカスによく連れて行ってもらった。
子供心にも、あの赤いテントの中は実にスペクタクルな「小宇宙」であった。
空中ブランコ、猛獣ショー、曲芸、ピエロのパフォーマンス・・・
見るモノすべに興奮し、胸が高まった。
皆さんは、「木下大サーカス」、見たことありませんか?
今もあるのだろうか・・・と調べてみたら「木下大サーカス」は健在だった。

木下大サーカスのダイジェスト版をお楽しみください!

どうです、スゴイでしょう!
猛獣ショーも空中ブランコも迫力満点に進化していた。
私はオートバイが金網の中をグルグル回るショーが大好きだった。
いいなあサーカスは!非日常の極致だなあ!
新宿で唐十郎の「赤テント」を見た時も同じような興奮だったけれど・・・

東京・汐留のビル街を歩く。
誰だったか「人生はサーカスのようだ」と言った人がいた。
確かにそうかも知れないなあと思う。
人の世も光と影、悲喜こもごも
サーカスの舞台裏のように「猥雑さ」に満ちあふれている。

 


忘年会&宝くじ

2012年12月22日 | 日記

昨夜は忘年会だった。
昨夜も・・・と言うべきかも知れない。
担当している美術番組「美の巨人たち」の年末恒例の大騒ぎ。

会場は大手町のイタリアンレストラン。
オフィス街での忘年会というのはいかがなものか・・・
去年は確か色っぽい神楽坂だったのになあ・・・
などと思いながら会場へ。

そうそう、途中で「年末ジャンボ」を購入した。
今日が発売最終日だよ!という言葉に誘われて駆け込み購入だった。
自慢ではないが当たったことがない。
昔から「くじ運」は悪いし、ギャンブルの「博才」もないけれど
ついつい夢を見たくなる哀しい性だなあ・・・

忘年会は「可もなし不可もなし」と言った按配だった。
制作スタッフに広報、営業、代理店関係者も加わって賑やかだった。
料理も会場もまあまあだったし
ナレーター役の俳優・小林薫さんも上機嫌だったのだが
司会進行の「若さ」と「技術不足」でイマイチ盛り上がりに欠けてしまった。
唯一、盛り上がったのが恒例の「ビンゴゲーム」だった。
豪華景品が勢ぞろいで歓声に湧き返った。
私はAmazonの書籍リーダー「キンドル」をゲットしたかったのだが
残念ながら5000円の商品券だった。
どうせなら10000円の商品券もあったのになあ・・・とブツブツ。

忘年会終了後、大半は二次会へと流れたのだが
最近、ちょっと飲み過ぎの私は自重して、ぶらぶらと東京駅まで歩いた。
思ったほど寒くはなく、着て来たダウンを脱ぐほどだった。

夜風に吹かれながら、来年はいい年になって欲しいなあ・・・思った。
フリーランス稼業に浮き沈みはつきものだけれど
今年は一年中「沈みっぱなし」で
関西弁で言うと「もう、さっぱりワヤですわ!」の年だった。
来年は「ぼちぼちでんなあ・・・」とほくそ笑む年にしたいものである。

今年は大人気、大盛況、大儲けだった東京駅。
うーん、羨ましい!あやかりたい!

夜の10時近くにも関わらず
相変わらず「ドーム天井」を撮影する人が多い。
改修しただけで、これほど人気者になった建造物はないだろうな。

まあ、確かに金がかかっているし
それなりの存在感、重厚感はあるけれど・・・

天井の彼方に「未来」は見えますか?
そんなことを呟きながらオジサンは改札口へ向かった。
酔って足元がふらついてしまった。
オレ、大丈夫だろうか・・・(苦笑)