まろの公園ライフ

公園から世の中を見る

真冬の薔薇

2012年12月10日 | 日記

気温2度、凍えるような朝だった。

東の空がオレンジ色に染まる。
放射冷却とやらで空気がキーンと澄み切っている。
こんな日はジョギングに行きたいような行きたくないような・・・

何とか仕事を片付け、9時過ぎにノロノロと出発。
冬晴れの空は寒々として、吹く風の冷たさに思わず首をすくめてしまう。

ふと見上げると鈴なりの柿。
この季節、木にポツリポツリと柿が残る光景は風情があるが
こう大量だとちょっと表現のしようがない。
このまま取らずに落ちてしまうのだろうか、モッタイナイ・・・

公園の木立もすっかり葉を落として
遮るものがないから陽射しがまぶしくて仕方がない。

完全防寒でサックスを吹くオジサン。
聴いたことあるなあ・・・と思ったら「サンタが街にやって来る」だった。

  ♪ サンタクロース イズ カミング ツゥー タウン・・・

ああ、もうクリスマスか・・・と茫然自失。

え、真冬のピクニック?
まさかと思ったが、この後、本当にお弁当タイムとなった。うーん・・・

カップルで仲良くジョギング・・・と思ったが親子だった。

   「お母さん、結構、速いじゃん」
   「当たり前よ、毎日、鍛えてるんだから」

仲良きことは美しき哉。

バードウォッチャーたちのカメラの砲列。
カメラの主たちは近くの休憩所に集まって熱燗で暖をとっていた。
オイオイ、真昼間から・・・いいなあ!
余りに寒いから、いつつもより30分早めて帰路へ。

帰り道、薔薇を見た。
この寒空にもめげずに可憐に咲く冬の薔薇。
枯れた様子もなく、イキイキとした立ち姿で芳香を漂わせている。

お前は偉いなあ、強いなあ、と声をかけたくなる。
オジサンは体を固く縮こまらせてヨタヨタと走っているのに・・・
女性はオシャレのためには寒さも平気だそうだが
寒気の中、凛として立つ「冬薔薇」の姿に気品と気高さを見た。
ああ、寒い、早く帰ろう!