まろの公園ライフ

公園から世の中を見る

人情紙風船

2012年12月17日 | 日記

12月とは思えぬ穏やかな朝だった。

久しぶりに寒気がゆるんでホッと一息。
東の空にプカプカと浮かぶ雲が瀬戸内の小島のように見えた。
9時過ぎに出発、朝のジョギングは三日ぶりだ。

落ち葉ロードをエッチラオッチラと走る。
久しぶりのせいか膝の調子が悪くてスローペース。

写真を撮っていたら手の上に紅葉がハラリ。
めったにないことだから、ちょっとうれしかったのだが・・・気分は最悪である。

選挙結果のことを書こうと思ったのだが、ついつい気力が失せる。
民主党の惨敗は予想されたこととは言え、正直、ここまでとは思わなかった。
それ以上に、自民党がここまで圧勝とも思っていなかった。
支持率が2割程度の政党が300議席を獲得するなどという事態は尋常ではなく
どう考えても選挙制度の不備としか思えない。

それ以上にショックだったのは稀にみる「投票率」の低さである。
これはいったいどういうことなのだろうか。
民主党への失望が政治不信を助長したことは否定できないが
4割もの人が投票に行かなかったという「民度」に私は失望してしまう。
声なき人の声を「サイレント・マジョリティー」と言うが
声を上げないことと、投票に行かないこととは根本的に違う。



注目された第三極も結局は「風」にはならなかった。
そりゃそうだろう、これだけ乱立すれば票の潰し合いになるのは当然だし
そのバラバラぶりも有権者の「失望」の要因になった。
必ずしも「大同団結」がいいとは思わないけれど、いかにも無策に過ぎる。
冬枯れの公園でも次々と新しい芽が吹いていると言うのに・・・



夥しいほどの落ち葉の山。
思わず「死屍累々」などという言葉が浮かぶ。
わが世の春を謳歌した民主党員たちも累々と落選の憂き目に泣く。
まさに世の中「人情紙風船」である。
前回の選挙で民主党に投票した一人としては、いささか胸が痛む。
もう少し何とかならなかったものか・・・

公園のジョギングロードも落ち葉で埋もれる。
選挙の影響でもないだろうが、どうも膝が痛くて調子が悪い。
仕方なく途中でウォーキングに切り替える。

ん?・・・「かぶりもの」で走っている人がいる。
仮装大会でもあるのだろうか・・・

こちらにもいた!
いったい何事かと訝しむが、ご本人は実に楽しそうに走っておられる。
まあ、世の中いろんな人がいるなあ、と納得。

公園の樹木もすっかり冬支度だ。
この日はポカポカ陽気だったが、明日からはまた冷え込むらしい。
金沢・兼六園の名物「雪吊り」も準備万端だろうか。

冬木立の上にちょっと気の早い凧が・・・
もういくつ寝るとクリスマス、もうちょっと寝るとお正月。
心の中を慌ただしく師走の風が吹く。