まろの公園ライフ

公園から世の中を見る

冬来たりなば

2012年12月06日 | 日記

秋だ秋だと騒いで来ましたが
気がつけば公園はもう冬の趣になってしまいました。

名物の銀杏並木もすっかり葉を落として寒そうです。
風邪でもひいたのか走っていても鼻水がズルズルととまりません。
それにしても見事に丸坊主になってしまったなあ・・・

銀杏にかわってメタセコイアの並木がいい具合に色づいて来ました。
この木が赤茶色に色ずくと本格的な冬です。
紅葉レースでは遅れて来た「最終ランナー」と言ったところでしょうか。

この錆びたような風情が私はとても好きです。
空に向かってすっくと屹立する姿も凛々しくて潔い感じがします。
ご存じ「生きた化石」と呼ばれて太古の地層からもこの木が発見されていますね。

自宅に投票用紙も届いて、いよいよ選挙モード突入ですね。
東京は都知事選挙とダブルですから大変です。
仕事をしていても街宣カーの声がうるさくて閉口していますが・・・

民主党には「ガッカリ」、自民党は「コリゴリ」というのが世間の声だそうです。
確かにそうかも知れませんねえ。
単なる政治不信というより深い「失望」と「諦め」があります。
と言って、第三極とやらの身勝手な離合集散にも呆れてしまいます。
いったいどこに投票したらいいものか・・・

花壇に「葉ぼたん」が咲いていました。
寒さに強くて冬の公園を彩る貴重な風物詩です。
確か門松の添え物として飾られることも多くてお正月を連想します。

お、なんだ、これは!
一瞬、花梨の実かなと思ったのですが・・・

ザクロでした。
団地のど真ん中にザクロがあるとは知りませんでした。
ちょっと注意して見れば、見慣れた公園にもまだまだ発見があります。

冬空に見事に実がはじけています。
高木なので誰も採ったりしなかったのでしょうか。
ひどい傷口を「ザクロのようにパックリと割れた・・・」と言いますが
ちょっと痛々しい感じもします。

モクレンがもう冬芽をふくらませていました。
イギリスの詩人は「冬来たりなば春遠からじ」と詠いましたが
じっと苦境を耐え抜けばいつかは必ず「幸せの春」がが訪れるのでしょうか。
ちょっとセンチメンタルになったところで・・・



こんな光景に出くわしてしまいました。
うーん、怖い!
君たちは抜け殻になっても夏を惜しんでいるのか。

   冬来たれども 夏終わらず・・・だな。