まろの公園ライフ

公園から世の中を見る

枯れ木も山のにぎわい

2012年12月08日 | 日記

ただいま休憩中。
40分近く走ってさすがにちょっと汗ばんだ。

いつもは愛飲の「ヘルシア緑茶」で喉を潤すのだが
こう寒くなって来ると体が冷たい飲み物を欲しないようになった。
まあ、水分補給は大事だけど・・・

それにしてもまあ、見事に丸坊主になったものだ。
公園の樹木はもう半分近くが裸木になった。
青々と葉が生い茂っていた新緑の頃が遠い昔のように感じられる。

そんなことを思っている間にも
枝先に残っていたわずかな葉っぱもハラハラと舞い落ちる。
なぜか「落魄」などという言葉が浮かぶ。

滴るような新緑も、鮮やかな紅葉もいいけれど
私はこうした寒々とした枯れ木の風景も決して嫌いではない。
じっと何かに耐えている風情があっていい。

人間はなかなか「裸」にはなれない生きものだけれど
木々は冬になると潔く着飾った衣服を脱ぎ捨て生まれたままの姿に戻る。
人間も身にまとった「見栄」や「常識」や「しがらみ」を
キッパリと脱ぎ捨てて裸になれたら、どれほど自由で愉しいことだろう・・・

昔から「枯れ木も山のにぎわい」などと言う。
確かに何もない殺風景なハゲ山より、たとえ枯れ木であっても
あれば山に趣を添え、風情を賑わしてくれる。
役に立たない人間でも、いないよりいたほうがマシかも知れない。
私もそろそろ「枯れ木」の年齢だが、せめて仕事ぐらいは賑わいを添えたいものだ。

ふと上を見上げると枯れ木立の中に「シロハラ」がいた。
腹が白いからシロハラ・・・いささかな可哀想な名前だが本人は知らない。
冬になって葉が落ちると野鳥の姿が見えやすくなる。
寒い季節のささやかな楽しみである。

桜の枝に小さな蕾が・・・
まだまだ固い蕾だが、これから長い冬を耐えて春にはピンクの花を咲かす。
枯れ木だらけの公園にも「いのち」は息づいているのである。

で、いつものようにお知らせです。

今晩10時からの「美の巨人たち」は久しぶりに建築シリーズ。
奈良県室生寺の国宝「五重塔」をとりあげます。
室生の里の深い杉木立の中に建つ「日本一小さな」五重塔です。
12年前、この塔にふりかかった思いもかけぬ悲劇とは?
再建の過程で判明した意外な創建の秘密とは?

http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/

枯れ木も山のにぎわいだから
よかったら見てね!