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「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

乗本 鳶ヶ巣山

2007-01-09 00:00:28 | 城郭・城下町
(愛知県新城市乗本)
 天正三年(1575)五月八日、武田勝頼は一万五千の軍で長篠城を包囲した。その時、対岸乗本に五つの陣砦を築き、守兵一千を配して包囲した。その中の一つが標高およそ150mに設けられた鳶ヶ巣山陣砦であり、主将には信玄の弟である武田(河窪)信実が務め、信実臣小宮山信近も騎を配した。
 同月二十日の夜、織田徳川軍酒井忠次は、四千の兵と五百丁の鉄砲隊を引き連れ南隣吉川の松山峠を越え五砦の背後に迫った。そして二十一日朝、酒井勢が攻め込み、信実陣は壊滅に至ったのである。
その光景を知っているだろうといわれる「天正の杉」の倒木が今も横たわっている。

 また、8月15日には戦死者の霊を弔うために始まったとされる、乗本万灯の送り火行事が、鳶ヶ巣山一角の万灯山で行われる。
        

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