flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

医王寺山

2007-04-07 00:00:14 | 城郭・城下町

(武田勝頼陣地 愛知県新城市長篠)
 天正三年(1575)長篠の戦いの際、永正十一年(1514)創立の長篠山医王寺後方に設けられた武田軍の陣砦。武田勝頼、甘利信康、跡部勝資、小山田信茂ら三千人が陣を敷いていた。
 私がこの辺りを訪れ始めた頃には、鬱蒼とした山に、道も今の様に整備されておらず、物見櫓も再現されていなかったが、現在は道も整備され、樹木がある程度切り取られ、郭等の遺構も確認し易くなった。然し更に後方の郭等は、以前にも増して確認し辛い状態となっていた。麓の弥陀池と片葉の葦の光景は今も昔も変わらずにあるが、寺院庫裏二階にあった民俗資料館が別棟として設けられ、少しずつ変化がみられる。
 医王寺山の南西の天神山には二千人、南東の大通寺山には二千人の陣地が設けられ、対岸の乗本鳶ヶ巣山姥ヶ懐君ヶ伏床中山久間山に合わせて一万五千の兵を置き、元武田氏臣で徳川方奥平信昌守る長篠城を包囲したのである。
      


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