和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

人材城(二十)小説「新・人間革命」

2012年05月02日 06時58分19秒 | 今日の俳句
    小説「新・人間革命」

【「聖教新聞」 2012年 (平成24年)5月2日(水)より転載】
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人材城20(5/2)

 原谷の家は貧しかった。子どもは、長男の永太を頭に三男四女で、上三人が男だった。家は掘っ立て小屋同然で、屋根は杉の皮を敷いただけだった。雨が降ると畳を上げ、破れた布団を体に巻いて、壁にもたれて寝た。

 父親は、大工をしていたが、儲けた金のほとんどは酒代に消えた。毎日、外で酒を飲んでは酔いつぶれた。兄弟三人で、酔いつぶれた父親を、リヤカーで家に連れ帰るのが、幼少期からの日課だった。

 三兄弟は、中学生の時から父の仕事を手伝わされた。口答えをしようものなら、げんこつの雨が降る。「大工は、勉強なんか、せんでよか!」というのが、父親の口癖だった。兄弟の進路は建築関係と決められており、永太は中学を出ると、父のもとで働いた。

 彼が十七歳の時、母親が心臓麻痺で他界した。母は喘息で苦しんできた。医師は、「発作を止めるために打っていた注射が、心臓に負担をかけたんだろう」と言った。

 ほどなく永太は、福岡県・八女の工務店に修業に出た。昼は工務店で働き、夜は建築学校の定時制に通った。給料は授業料以外、家への仕送りに充てた。

 母親が亡くなった翌年、父親は再婚した。十人を超す大家族になった。その結婚式のために、父親は永太の工務店の社長に掛け合い、半年分の給料を前借りした。永太は授業料が払えず、結局、建築学校を中退した。

 やがて永太は、父親に言われて、実家に戻り、父が始めた工務店を手伝った。父親は、従業員の紹介で、創価学会に入会していた。

 永太のもとへ、学会の青年が仏法対話に通うようになった。永太も母親同様、子どものころから喘息に苦しみ、発作で何度も死ぬような思いをしてきた。

 青年は、自身の体験を語り、「君の病は、必ず克服できる!」と言い切る。その確信に打たれ、一九五七年(昭和三十二年)三月、永太は入会した。二十歳の時である。

 友の迷いの暗雲を打ち破る力は、体験に裏打ちされた確信の言葉である。


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薔薇/今朝の俳句 No.908・2012年(平成24年)5月2日(水)

2012年05月02日 06時26分13秒 | 今日の俳句
薔薇/今朝の俳句 No.908・2012年(平成24年)5月2日(水)

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5月2日(記念日)。
■ 郵便貯金の日,郵便貯金創業記念日
 郵政省(現在の日本郵政)が1950年に制定。
1875年の5月2日、東京府下の郵便局と横浜郵便局で郵便貯金の業務を開始した。

■ 交通広告の日。
 関東交通広告協議会が1993年に制定。
 五(ご)2(ツー)で「こうつう」(交通)の語呂合せ。
 交通広告とは、駅や電車・バスの車内に貼られる広告のことである。

■ 歯科医師記念日
 日本歯科医師会(日歯)が1957年に制定。
 1906年5月2日、歯科医師の身分や業務を確立する「歯科医師法」が施行された。

■ 緑茶の日。
日本茶業中央会が制定。
 八十八夜は茶摘みの最盛期であることから。八十八夜は年によって日が変わるので、5月2日(閏年は5月1日)に固定して実施している。



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    今朝の一句

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 薔薇つけし葉のきはやかに甕の水
      飯田 蛇笏

 バラ散るや己がくづれし音の中
      中村 汀女

 薔薇挿せども空瓶になほ洋酒の香
      桂 信子


■ 薔薇→さうび・花ばら・薔薇園。
 薔薇といえば園芸種を指し、その品種は何千という数である。
 ふつう、花期を初夏とする。庭先や大きな薔薇園など、薔薇はその、時と所により、万人の心を捉えてきた。
 花ことばは「愛。」    


【「現代俳句歳時記・夏/角川春樹」より転載】 


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   わが友に贈る/寸鉄

【「聖教新聞」平成24年5月2日(水)より転載
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   ☆☆※☆☆※

   わが友に贈る

   ☆☆※☆☆※


 友の幸福を祈り

 語りに語れ!

 一対一の対話こそ

 心と心を結ぶ

 平和の原動力だ!



    ☆5月2日☆


   ☆☆※☆☆※☆

    【寸 鉄】

   ☆☆※☆☆※☆



創価の哲学を多くの青年に学んでほしいー博士(インド)。後継の師子よ模範と光れ



東京・豊島が友情月間。三代有縁の天地に対話の大旋風!正義の魂は脈々



一回の出会いでもドラマは生まれる。今を逃すな。一期一会の思い激励を



会館守る牙城会・王城会の皆様、連休中も有難う。地道に戦う人が勝つ仏法



家計収支、3割が赤字と。公明が国民の為に働け!「大衆と共に」の原点胸に


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