和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

人材城(三十九)小説「新 ・人間革命」

2012年05月25日 08時19分10秒 | 今日の俳句
    小説「新・人間革命」

【「聖教新聞」 2012年 (平成24年)5月25日(金)より転載】
http://m.seikyoonline.jp/


 

人材城39(5/25)
 大正尋常小学校の教員、保護者は、権力者の不当な圧力で牧口常三郎が、同じ下谷区の西町尋常小学校に転勤させられるという話を耳にする。誰もが強い憤りを覚えた。

 牧口の転任の撤回を求めて、教員は辞表を提出し、保護者は子どもを学校にやらないと、〝同盟休校〟に踏み切った。

 だが、辞令を撤回することはできず、牧口は西町小の校長に異動となる。この西町小奉職中に、北海道から東京に出てきた、若き日の戸田城聖と出会うのである。牧口は、この赴任に際しても、「どの校長も一番に伺候する家」と言われていた、あの大物政治家のところへ、あいさつに行くことはなかった。

 大物政治家の怒りはますます燃え上がり、東京市の教育課長や区長を動かし、再び牧口の排斥に乗り出す。そして、赴任わずか三カ月で、東京市東部の本所区三笠町にある三笠尋常小学校への転任の話がもちあがるのだ。

 同校は、貧困家庭の子どもたちのために設けられた東京市の「特殊小学校」のうちの一校であった。授業料は徴収せず、学用品を提供し、児童のための、入浴、理髪の施設もあり、校医が疾病の治療にもあたるようになっていた。 三笠小への人事異動は、教師の間では「辞めさせることが狙いだ」と囁かれ、同校は〝首切り場所〟などと言われていたのだ。

 この転任に対して、西町小でも、教員らによる牧口の留任運動が起こった。牧口の尽力で同校の臨時代用教員になっていた戸田も、運動の先頭に立った。だが、留任はかなわず、牧口は三笠小へ転任となったのである。

 戸田は、既に牧口を、人生の師と定めていた。その牧口と行動を共にしようと、後を追うようにして三笠小に移る。そして、同校の訓導となり、師弟共に、最も貧しい子どもたちの教育に、全精魂を傾けるのである。

 師匠が最大の窮地に立った時に、弟子が何をするのか――それこそが、本当の弟子か、口先だけの、あわよくば師を利用しようとする弟子かを見極める、試金石といえよう。



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仏とは戦い続ける人【御書とともに】(79)

2012年05月25日 06時22分52秒 | 今日の俳句
  【御書とともに】(79)


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【「聖教新聞」平成24年5月25日(金)より転載
http://www.seikyoonline.jp/index.html


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  名誉会長が指針を贈る  

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 仏とは戦い続ける人



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夫れ浄土と云うも地獄と云うも外(ほか)には候はず・ただ我等がむね(胸)の間にあり、
これをさと(悟)るを仏といふ・これにまよ(迷)ふを凡夫と云う、これをさと(悟)るは法華経なり、
も(若)ししからば法華経をたも(持)ちたてまつるものは地獄即寂光とさとり候ぞ
(上野殿後家尼御返事、1504頁)


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【通解】
 さて、浄土といっても地獄といってもほかにあるのではない。
 ただ我らの胸中にあるのである。
 これを悟るのを仏といい、これに迷うのを凡夫という。これを悟ることができるのが法華経である。
 したがって、法華経を受持する者は地獄即寂光と悟ることができるのである。

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【同志への指針】
 「仏」とは、自分を離れた特別な存在ではない。自他共の生命が尊極であることを信じて、この現実社会のなかで「戦い続ける人」のことである。
 「仏」と「凡夫」との違いは、自身の胸中に宇宙大の可能性があることを、確信できるかどうかである。その一点に目覚めれば、どんな厳しい環境でも屈しない。
 今いる場所を寂光土と輝かせていけるのだ。


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通し鴨/今朝の俳句 No.931

2012年05月25日 05時17分38秒 | 今日の俳句
通し鴨/今朝の俳句 No.931・2012年(平成24年)5月25日(金)


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5月25日(記念日)。
■ 主婦休みの日
生活情報紙『リビング新聞』が2009年に制定。
日頃家事を主に担当している主婦がリフレッシュをする日。読者のアンケートにより1月25日・5月25日・9月25日を「主婦休みの日」とした。

■ 食堂車の日。
 1899年5月25日、山陽鉄道・京都~三田尻(現在の防府)で日本初の食堂車が走った。
 一等・二等の乗客専用で、メニューは洋食のみだった。

■ 広辞苑記念日。
 1955年5月25日、岩波書店の国語辞典『広辞苑』の初版が発行された。
【「ウィキペディアフリー百科事典」より転載】
http://ja.wikipedia.org/wiki/


   ☆☆※☆☆※

    今朝の俳句

   ☆☆※☆☆※



 通し鴨湖の深さの底知れず(広島・帝釈峡)
      鷹羽 狩行

 満ち潮の杭のくろさよ通し鴨
      斉藤優二郎

 水暗きところにをりぬ通し鴨
      星野麥丘人


■ 通し鴨→夏鴨・夏の鴨・鴨涼し・軽鴨・軽鳧
※ 鴨は秋渡来して、翌年の春北方へ帰って行くが、渡り残ったものを夏に見出した場合が、「夏の鴨(または、鴨涼し)」で、とくに池や沼に巣を営んで、子を育てているものを「通し鴨」という。
 それとは別に、四季を通じて日本にいる軽鴨のことを夏鴨という。
【「現代俳句歳時記・夏/角川春樹」より転載】 
   

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   わが友に贈る/寸鉄

【「聖教新聞」平成24年5月25日(金)より転載
http://www.seikyoonline.jp/


   ☆☆※☆☆※

   わが友に贈る

   ☆☆※☆☆※


 女性が光り輝けば

 一家も地域も輝く。

 気高き母たちよ

 聡明な乙女たちよ

 さあ今日も元気で!


    ☆5月25日☆


   ☆☆※☆☆※☆

    【寸 鉄】

   ☆☆※☆☆※☆



池田先生の行動で仏法の人間主義は現代にー中国院長。振る舞いの中に広布



きょうから幹部会の中継が開始(スタート)。さあ創価の完勝へ!師と心合わせて出発



待っていたら勝てる好機を逃すー作家(ツヴァイク)。戦は先手必勝だ。対話へ勢いよく



妙法は「閻浮提の人の病の良薬」。病魔と闘う友よ強盛な祈りで!負けるな



上司に言われて嫌な言葉「意味わかる?」が1位。上から目線で人は育たぬ



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人材城(三十八)小説「新 ・人間革命」

2012年05月24日 08時03分23秒 | 今日の俳句
    小説「新・人間革命」

【「聖教新聞」 2012年 (平成24年)5月24日(木)より転載】
http://m.seikyoonline.jp/


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人材城38(5/24)
 牧口常三郎は、一九一三年(大正二年)に赴任した東盛尋常小学校をはじめ、大正尋常小学校、西町尋常小学校、三笠尋常小学校、白金尋常小学校、麻布新堀尋常小学校で、校長を歴任することになる。

 牧口が最初に校長として赴任した、東盛尋常小学校は、東京市北部に位置する下谷区の龍泉寺町にあり、貧しい家庭が多く、文房具を持っていない児童も多かった。彼は、文房具を一括購入し、市価より安価で配布するなど、心を配らねばならなかった。

 牧口は、東盛、大正、三笠、麻布新堀の各校では夜学校の校長も兼任していくことになる。夜学校は、昼間、労働しなければならない貧困家庭の児童が通えるように、尋常小学校に併設された学校である。

 彼は、すべての子どもに愛情を注いだが、貧しい子ども、悩める子どもには、特に心を砕いた。また、権力に迎合し、身の安泰を得るような生き方を嫌った。

 東盛尋常小学校で大きな教育実績を残した牧口は、隣町に新設された大正尋常小学校の校長となり、その夜学校の校長も兼務する。ここも、貧困家庭が多く、読み書きができない親もいた。就学率は低かった。牧口は、自ら児童の家を家庭訪問し、「学校なんか、行かないで働け!」という親を、説得して歩かねばならなかった。

 この大正小で、ある時、地元の有力者が、自分の子どもを特別扱いするように、校長の牧口に頼みに来た。断ると、その有力者は、東京市政を牛耳る大物政治家に、牧口の排斥を要請する。

 牧口には、教育にかかわりのない者が権力にものをいわせて教育に口を出すべきではない〟という、一貫した強い信念があった。大物政治家は、前々から、それが面白くなかったようだ。そこで、地元有力者の意向を聞き入れ、牧口を左遷する。

 権力におもねらず、信念を貫こうとすれば、迫害という嵐が競い起こる。それに負けぬ強さをもつことこそ、改革者の条件である。


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胡麻の花/今朝の俳句 No.930

2012年05月24日 06時22分44秒 | 今日の俳句
胡麻の花/今朝の俳句 No.930・2012年(平成24年)5月24日(木)


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5月24日(記念日)。
■ ゴルフ場記念日。
 1903年5月24日、日本初のゴルフ場「神戸ゴルフ倶楽部」がオープンした。

■ 伊達巻の日
厚焼き卵などの寿司具を製造する千日総本社が制定。
 伊達巻(だてまき)とは、卵料理のひとつ。伊達巻き卵とも。長崎においてはカステラ蒲鉾とも呼ばれる。
【「ウィキペディアフリー百科事典」より転載】
http://ja.wikipedia.org/wiki/


   ☆☆※☆☆※

    今朝の俳句

   ☆☆※☆☆※


 暑気せめぐ土むつとして胡麻咲けり
      飯田 蛇笏

 足音のすずしき朝や胡麻の花
      松村 蒼石

 胡麻の花濡れしに思ひ至りけり
      加藤 楸邨
 

■ 胡麻の花→花胡麻・
※ エジプトまたはインド原産といわれるゴマ科の一年草作物。
 春に種子を畑に蒔き、秋に収穫する。茎の高さは1メートルほどになり、盛夏のころ、先が五裂し白色でやや淡紫色を帯びた筒状の花をつけ、茎の下方から上へ咲きのぼる。
 種(ごま)は油をとり、また,食用に供する。
    

【「現代俳句歳時記・夏/角川春樹」より転載】 
   

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   わが友に贈る/寸鉄

【「聖教新聞」平成24年5月24日(木)より転載
http://www.seikyoonline.jp/


   ☆☆※☆☆※

   わが友に贈る

   ☆☆※☆☆※


 人と比べるより

 自分に勝つことだ!

 昨日よりも今日

 今日よりも明日へ

 成長の日々であれ!


    ☆5月24日☆


   ☆☆※☆☆※☆

    【寸 鉄】

   ☆☆※☆☆※☆


「会長(SGI)は青年の可能性を信じ、女性を勇気づけた」博士(インド)。全指導者(リーダー)が銘記を



「偉大なる愛知」の広布原点の日。模範の実証・拡大で地域に希望の光を



私は怒濤に揺るがぬ巌だー哲人(ソクラテス)。人生の栄光を開く力は不撓不屈の信心に



「敵(かたき)をしらねば・敵にたばらかされ候」御書。教学の利剣を磨き、正義を叫べ



欧州配備の戦術核削減へ検討開始。“核は絶対悪”恩師の理念を世界潮流に


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人材城(三十七)小説「新 ・人間革命」

2012年05月23日 13時51分20秒 | 今日の俳句
    小説「新・人間革命」

【「聖教新聞」 2012年 (平成24年)5月23日(水)より転載】
http://m.seikyoonline.jp/


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人材城37(5/23)
 牧口常三郎は、一八九九年(明治三十二年)七月、北海道師範学校の附属小学校で主事事務取扱(校長代理)となり、さらに、翌年一月、師範学校の舎監となる。二十八歳の時である。

 しかも牧口は、地理学の研究を重ね、原稿も書きためてきた。この原稿を携え、東京に渡った。一九〇三年(同三十六年)十月、彼は『人生地理学』を出版する。それは、「地理学は地と人生との関係を説明する科学なり」との観点から、風土、地形、気候などの地理的現象が、人間生活にどのような関わり合いをもつかを探究した書であった。

 学者としては無名の牧口の著作であったが、後に京都帝国大学教授となる地理学者の小川琢治は、高く評価した。

 社会学者・田辺寿利も、「この書の出現によってわが国の地理学がその外貌を一変した」と感嘆している。

 牧口は『人生地理学』出版の直後から、中国人留学生のために設けられた弘文学院(後に宏文学院)の教壇に立ち、地理学を教えた。同時期に、魯迅もこの学校で学んでいる。

 日本は日清戦争に勝利していたことから、蔑視の眼で中国人を見る日本人もいた。

 牧口は、彼らをこよなく敬愛し、大切に接した。中国の青年たちは、牧口の『人生地理学』を翻訳して、発刊している。

 また、牧口は、高等女学校に進みたくとも、経済的な事情などから進学することができない子女の教育の場として、通信教育を行う大日本高等女学会を創立している。

 人間が円満な社会生活を送っていくためには、教育は不可欠である。ゆえに、“学びたくとも学べない人に、修学の場を与え、学の光を送りたい”というのが、教育者・牧口の、一貫した姿勢であった。

 彼の胸中に燃え盛っていたのは、眼前の一人の児童、生徒、学生に、“なんとしても幸福な人生を生き抜いてもらいたい”と願う、慈愛の情熱の炎であった。


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馬鈴薯の花/今朝の俳句 No.929

2012年05月23日 05時33分39秒 | 今日の俳句
馬鈴薯の花/今朝の俳句 No.929・2012年(平成24年)5月23日(水)


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5月23日(記念日)。

■ 世界亀の日。
 (World Turtle Day)American Tortoise Rescueが2000年に制定。
 亀について知り、亀に敬意を払い、亀の生存と繁栄のための人間の手助けをする日。
 American Tortoise Rescue

■ キスの日
 1946年5月23日、日本で初めてキスシーンが登場する映画である、佐々木康監督の『はたちの青春』が封切りされた。
 当時、映画製作もGHQの検閲下にあり、民間情報教育局(CIE)のコンデが、完成した脚本がその前に見せられたものと違うことを指摘した上、接吻場面を入れることを要求した。
 主演の大坂史郎と幾野道子がほんのわずか唇をあわせただけだったが、それでも話題を呼び、映画館は連日満員になった。

■ ラブレターの日
 松竹が映画『ラブ・レター』のPRのために制定。
 五(こ)二(ふ)三(み)で「こいぶみ」(恋文)の語呂合せと、浅田次郎原作の映画『ラブ・レター』の公開初日であったことから。
【「ウィキペディアフリー百科事典」より転載】
http://ja.wikipedia.org/wiki/


   ☆☆※☆☆※

    今朝の俳句

   ☆☆※☆☆※


 曇りつヽ大英帝国馬鈴薯の花
      山口 青邨

 じゃがいもの花のさかりのゆふぐれ
      日野 草城

 馬鈴薯の花に日暮の駅があり
      有働 亨
 

■ 馬鈴薯の花→じゃがたらの花・
※ 南米アンデス高原が原産のナス科の多年草。
 ジャワを経て渡来したのでこの名がある。
 山地に多く栽培されるが、北海道の広大な畑に咲くさまは壮観かつ風情がある。
 初夏に白または紫の五角形星形の花を数個ずつ咲かせる。
 根のいもが馬の鈴のように連なるので馬鈴薯と呼ぶ、との説もある。   
【「現代俳句歳時記・夏/角川春樹」より転載】 
   

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   わが友に贈る/寸鉄

【「聖教新聞」平成24年5月23日(水)より転載
http://www.seikyoonline.jp/


   ☆☆※☆☆※

   わが友に贈る

   ☆☆※☆☆※


 気候の変化が

 大きい季節。

 風邪などひかないよう

 体調管理の呼び掛けを!

 皆、健康第一で!


    ☆5月23日☆


   ☆☆※☆☆※☆

    【寸 鉄】

   ☆☆※☆☆※☆


会長(SGI)の詩は世界を苦しみから遠ざける力ー作家(モンゴル)。希望へ導く桂冠詩人の魂



総新潟が「幸福女性の日」記念月間。婦女の麗しき連帯(スクラム)で励まし対話の旋風



戦勝への第一歩は勇気を奮い起こすことー歴史家(ブルターク)。幹部(リーダー)率先の拡大で範示せ



子どもの人口が31年連続で減少と。「一人」が輝く時代。後継を一騎当千に



会館周辺での私語、煙草、路上駐車は厳禁。配慮怠るな。地域模範の宝城に


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人材城(三十六)小説「新 ・人間革命」

2012年05月22日 12時00分17秒 | 今日の俳句
    小説「新・人間革命」

【「聖教新聞」 2012年 (平成24年)5月22日(火)より転載】
http://m.seikyoonline.jp/


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人材城36(5/22)
 牧口長七が北海道に渡ったのは、十三歳ごろであったようだ。“音信不通になったままの実父を捜したい”という思いもあったのかもしれない。

 彼は、小樽警察署で給仕をしながら、寸暇を見つけては読書と勉強に励んだ。その熱心な勉強ぶりから、つけられたニックネームが“勉強給仕”であった。

 やがて、牧口は、北海道尋常師範学校(現在の北海道教育大学)に、第一種生として入学する。公教育に尽力する有能な人材として、郡区長から推薦されての入学である。

 師範学校は、全寮制で、授業料も、生活費も官費で賄われ、卒業後は、一定期間、教職に就くことが義務づけられていた。牧口にとっては、それが学校で学ぶための、唯一の道であったのであろう。

 「学問は米を搗きながらも出来るものなり」(注)とは、福沢諭吉の箴言である。
 福沢や牧口の青年期と比べ、今や時代は、大きく変わった。学ぼうという強い志さえあれば、学びの道は随所にある。

 牧口は、一八九三年(明治二十六年)に北海道尋常師範学校を卒業すると、同校の附属小学校の訓導(教員)として、教員生活のスタートを切った。さらに、母校の師範学校でも、地理科の担当として教壇に立つ。 彼は、附属小学校では単級教室を担当した。単級とは、全学年の児童で編成された一つの学級である。

 牧口は、雪の降る日などは、登校してくる児童を出迎えた。下校時には、小さな子どもを背負い、大きな子どもの手を引いて、送っていった。また、学校では、湯を沸かして、アカギレだらけの子どもの手を洗ってやった。

 このこまやかな気遣いの行動は、児童の幸せを願う牧口の思いの、現れといえよう。気遣いは、真心の結晶である。

 教員としての新生活が始まった、九三年の一月、牧口は「長七」の名を「常三郎」に改めた。二十一歳のことである。

※【注】 小説『新・人間革命』の引用文献
 「学問のすヽめ」(『福澤諭吉全集 第3巻』所収)岩波書店=現代表記に改めた。


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茄子(なす)の花/今朝の俳句 No.928

2012年05月22日 06時24分38秒 | 今日の俳句
茄子(なす)の花/今朝の俳句 No.928・2012年(平成24年)5月22日(火)


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5月22日(記念日)。

■ 国際生物多様性の日(International Day for Biological Diversity)
1994年の「生物の多様性に関する条約」締約国会議で制定。国際デーの一つ。
 当初は12月29日だったが、2000年の第5回条約締約国会議でもっと認知されやすい日附として「生物多様性条約」が採択された日である5月22日に変更するよう勧告が出され、それを受けて同年の国連総会で日附が変更された。

■ ガールスカウトの日。
 1947年5月22日、第二次世界大戦で中断されていた日本のガールスカウトを再興するために準備委員会が発足したことを記念し、ガールスカウト日本連盟が制定。

■ サイクリングの日。
日本サイクリング協会が2009年4月20日に制定。1964年のこの日、同協会が文部大臣から設立認可を受けたことを記念。

【「ウィキペディアフリー百科事典」より転載】
http://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8


   ☆☆※☆☆※

    今朝の俳句

   ☆☆※☆☆※


 >わが夢も瓦礫となれり茄子の花
      佐藤みね(宮城県美里町)

 茄子の花朝(あした)の心新しく
      阿部みどり女

 提灯をつけて来る児や茄子の花
      富田 木歩
 

■ 茄子の花・花茄子・茄子咲く。
※ ナス科の代表。熱帯アジア原産ともインド原産ともいわれる。
 熱帯では多年草である。枝が分岐するにしたがって、葉腋につぎつぎと蕾が出て、初夏から秋へかけて紫色のかわいい花をさかせる。
 茄子の花には無駄花がなく、必ず結実するといわれているが、これは疑問である。
【「現代俳句歳時記・夏/角川春樹」より転載】 
   

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   わが友に贈る/寸鉄

【「聖教新聞」平成24年5月22日(火)より転載
http://www.seikyoonline.jp/


   ☆☆※☆☆※

   わが友に贈る

   ☆☆※☆☆※


 一瞬一瞬が

 自分の弱さとの戦い。

 仏法は勝負だ。

 勝つと決めた者に

 勝利の栄冠は輝く!


    ☆5月22日☆


   ☆☆※☆☆※☆

    【寸 鉄】

   ☆☆※☆☆※☆


「会長(SGI)は青年を重んじる希有な指導者」と。後生を育む思想に学び徹せよ



「学会員」とは「素晴らしい人」の代名詞ー指揮者(インド)。励ましの絆は世界の希望



奈良広布誓願の日。大関西の柱の友よ、師子王の心で常勝不敗の金字塔を



環境に不平不満を抱く者は幸せになれぬー恩師。変革の劇(ドラマ)の主役は自分だ



幹部は何事も迅速に反応せよ。「打てば響く」誠実な行動に同志は奮い立つ


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人材城(三十五)小説「新 ・人間革命」

2012年05月21日 17時46分01秒 | 今日の俳句
    小説「新・人間革命」

【「聖教新聞」 2012年 (平成24年)5月21日(月)より転載】
http://m.seikyoonline.jp/


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人材城35(5/21)
 山本伸一は、五木地方に伝わる子守唄の意味や背景を考えると、社会の不条理のしわ寄せは、最終的には、最も弱い者、つまり、庶民に、しかも、小さな子どもたちにくることを、あらためて痛感せざるを得なかった。

 大人社会の歪みの犠牲となる子どもたちの実態を、教育者としてつぶさに見て、改革に立ち上がったのが、初代会長の牧口常三郎であった。 五木の守子に限らず、明治、大正、昭和という激動の時代の底辺で、悲惨な境遇のなかで生きることを余儀なくされた子どもたちは少なくない。

 牧口自身も、その幼少期は、不遇であったといってよい。

 牧口は、一八七一年(明治四年)の六月六日(旧暦)、柏崎県刈羽郡荒浜村(現在の新潟県柏崎市荒浜)に生まれた。渡辺長松・イネの長男であり、長七と名づけられた。 父親の長松は、長七の幼年期に、北海道へ出稼ぎに行ったまま、音信が途絶えてしまう。

 一八七六年(明治九年)に母・イネは再婚。長七は、父・長松の妹のトリが嫁いでいた牧口善太夫の家に養子として引き取られる。

 日本は、七二年(同五年)に、国民皆学をめざして学制を実施しており、牧口姓となった長七も、七八年(同十一年)に尋常小学に入学した。当時の修学期間は、下等小学四年、上等小学四年であった。

 八二年(同十五年)、牧口長七は下等四年を修了すると、養父のもとで働くことになった。成績優秀であった彼は、周囲から才能を惜しまれ、進学を勧められたが、家庭の事情が、それを許さなかった。

 荒浜村の七四年(同七年)度の就学率は、約一七パーセントにすぎない。牧口の入学は、その四年後である。尋常小学に入学できた彼は、教育の面では、恵まれていたといえるのかもしれない。

 子どもがいかに扱われているか――そこに、その国の文化、本当の豊かさを見極める重要な尺度があるといってよい。


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なまづ(鯰)/今朝の俳句 No.927

2012年05月21日 06時19分20秒 | 今日の俳句
なまづ(鯰)/今朝の俳句 No.927・2012年(平成24年)5月21日(月)


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5月21日(記念日)。

■ 対話と発展のための世界文化多様性デー(World Day for Cultural Diversity for Dialogue and Development)。
 2002年の国連総会で採択。

■ 小学校開校の日。
 1869年5月21日、京都市に日本初の小学校「上京第二十七番組小学校」が開校した。
 住民が自分達で資金を調達して開校したものだった。

■ リンドバーグ翼の日。
 1927年のこの日、チャールズ・リンドバーグがパリに到着し、大西洋無着陸横断飛行に成功した。
 前日の午前7時52分、「スピリット・オブ・セントルイス」と名附けられた飛行機でニューヨークを出発。
 21日の午後に、「翼よ、あれがパリの灯だ」という有名な言葉とともにパリのル・ブールジェ空港に到着した。飛行距離は約5800km、飛行時間は33時間30分だった。
【「ウィキペディアフリー百科事典」より転載】
http://ja.wikipedia.org/wiki/


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    今朝の俳句

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 鯰の子己が濁りにかくれけり
      五十崎古郷

 釣り上げし濁鯰が髭を振る
      有働木母寺

 葛飾や鯰とる子にあやめ咲き
      岸 風三楼
 

■ なまづ・なまず(鯰)・梅雨鯰・ごみ鯰。
※ ナマズ科の淡水魚。灰黒色で、体長五〇センチほど、口が大きく長短二対のいわゆるなまずひげがあり、表面が粘液で覆われているので、ぬらぬらしている。
 形のわりには美味で煮付け・蒲焼・鍋にする。
 俗に地震を予知するといわれるが、確かではない。
【「現代俳句歳時記・夏/角川春樹」より転載】 


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   わが友に贈る/寸鉄

【「聖教新聞」平成24年5月21日(月)より転載
http://www.seikyoonline.jp/


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   わが友に贈る

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 人生の転機には

 必ず励ましのドラマが!

 満々たる生命力で

 友に勇気と確信を送る

 「抜苦与楽」の実践を!


    ☆5月21日☆


   ☆☆※☆☆※☆

    【寸 鉄】


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「7・3」へ弟子が総立ちの幹部会。正義の師子吼を!民衆の底力を天下に



「北海道」の大総会万歳!三代城の誇りは友の胸に赤々。栄光の勝鬨を断固



一対一の対話に注ぐ会長(SGI)の熱に感銘ー元国連次長(チョウドリ)地道な語らいに友情の花



会合、会議は事前の準備で決まる。一回一回、真剣勝負で。勝利開く指揮を



御書「賢人は安きに居て危うきを嘆き」。大雨や降雹・落雷が多発。予報に注意


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鵜飼/今朝の俳句 No.926

2012年05月20日 04時20分59秒 | 今日の俳句
鵜飼/今朝の俳句 No.926・2012年(平成24年)5月20日(日)


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5月20日(記念日)。

■ 世界計量記念日(World Metrology Day)。
 「メートル条約」締結125周年を記念して2000年から実施。
 1875年5月20日、フランス政府の提唱により「メートル条約」が欧米17か国間で締結された。

■ 東京港開港記念日。
 1941年5月20日、芝浦・竹芝両埠頭が完成し、外国貿易港として開港指定を受けた。
 それまで東京の貿易は横浜港に依存していたが、関東大震災により東京にも大型船が入港できる港が必要になったことから、東京港が作られた。

■ 成田空港開港記念日。
  1978年5月20日、千葉県成田市に新東京国際空港(現 成田国際空港)が開港した。
1966年7月に千葉県三里塚に空港建設が閣議決定されてから12年かかっての開港だった。
 地元の意向を無視した決定に対し強力な反対運動が展開され、死者も出た。当初の開港日の4日前に過激派ゲリラが突入して管制塔の機器が破壊され、開港がこの日まで延期された。
 開港式典は機動隊の戒厳の中で行われた。

■ 森林の日。
 岐阜県美並村など村名に「美」の字がつく村10村で結成した「美し村連邦」が制定。
 5月は「森林」の中に「木」が5つ入っていることから、20日は「森林」の総画数が20画であることから。
 美し村連邦は、参加する村のほとんどが平成の大合併で消滅することから2003年に解散している。
【「ウィキペディアフリー百科事典」より転載】
http://ja.wikipedia.org/wiki/


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    今朝の俳句

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 鵜飼一生水の匂ひを陸の曳き
      野澤 節子

 疲れ鵜を労はる己が指噛ませ
      栗田やすし

 鵜じまひの鵜の火を落す川迅(はや)し
      西村 公鳳

■ 鵜飼→徒歩鵜(かちう)・鵜匠・鵜遺(うつかひ)・鵜縄・荒鵜・疲れ鵜・鵜籠・鵜舟・鵜篝
※ 飼い慣らした鵜に鮎を獲らせる漁法。
 鵜飼は『古事記』『日本書紀』『万葉集』などにも見られ、古くから各地で徒歩鵜・昼鵜飼・夜鵜飼などが行われていた。
 岐阜の長良川の鵜飼は有名で、伝統を今に伝えている。
 鵜舟の舳で篝火を焚き、それが川面に反映する光景は幻想的で美しい。→鮎。
【「合本・俳句歳時記/第三版」(角川書店)より転載】


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   わが友に贈る/寸鉄

【「聖教新聞」平成24年5月20日(日)より転載
http://www.seikyoonline.jp/


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   わが友に贈る

   ☆☆※☆☆※


 広宣流布とは

 人に会うことだ!

 仏縁を広げた分だけ

 わが心の財(たから)は輝く。

 対話の華を爛漫と!


    ☆5月20日☆


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    【寸 鉄】

   ☆☆※☆☆※☆


各地に「新会館」が続々。堂々たる学会興隆の象徴。地域と友情の連帯を更に



きょう岩手の「女性の日」「青年部の日」。幸福薫る理想郷建設へ!団結固く



人々の内面に光を与えるのは言葉以外にはないー詩人(グルントヴィ)。励ましは「万の力」



「子にすぎたる財(たから)なし」御書。未来部へ“わが子”の如く声援(エール)を。皆で育成



あす金環食。肉眼で直接観測などは厳禁。失明も。天空の劇を楽しく安全に



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人材城(三十四)小説「新 ・人間革命」

2012年05月19日 10時27分16秒 | 今日の俳句
人材城(三十四)小説「新 ・人間革命」

    小説「新・人間革命」

【「聖教新聞」 2012年 (平成24年)5月19日(土)より転載】
http://m.seikyoonline.jp/


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人材城34(5/19)

 五木地方の子守唄には、“口うるさい老婆は、ガンと殴りつけろ”という、守子たちの激しい憎悪を露にした歌詞さえもある。

 哀切の調べに満ちた子守唄のなかに流れているのは、卑下や疎外感、あきらめだけではない。批判や居直り、怒りがあり、そして、強かな抵抗心や自立の誇りも脈打っている。

 その抵抗の対象は、直接的には口うるさい老婆や雇い主などである。しかし、それにとどまらず、自分を不幸な境遇へと追い込む見えざる何か、いわば“運命”への抵抗ともいうべきものを感じさせる。

 この守子たちは、路上などに集まって子守をした。集まれば、仲間ができる。仲たがいもあれば、告げ口もある。守子は歌う。

 「山でこわいのは イゲばら 木ばら 里でこわいのは 守りの口」(注1=2面、以下同じ)。里では、同じ守子の口こそが怖いというのだ。
 守子同士の関係は、うっかりしていると出し抜かれかねない、緊張感をはらんだ面もあったのであろう。

 だからこそ、気の許せる守子同士の結合は強くなる。

 「おれと お前さんな 姉妹なろや お前ゃ姉さま わしゃ 妹」(注2)ともある。いわば、“姉妹”の思いをいだくほど、強い絆に結ばれていったのだ。

 また、“自分が死んでも泣いてくれるのは〓ばかりだろう”という歌とともに、「〓じゃござらぬ いもつで ござる いもつ泣くなよ 気にかかる」(注3)とある。

 “いもつ”は妹のことである。その妹というのは、どこにいるのであろうか。もしも、ここでいう妹が、姉妹の契りを交わした守子をさしているならば、その絆の強さは、いかばかりであったことか。

 ともあれ、彼女たちの強かさを支えたものの一つは、守子同士の“姉妹的結合”であったことは間違いない。

 孤独感は、心を弱くするが、人との強い絆を自覚するならば、心は鉄の強さをもつ。


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翡翠/今朝の俳句 No.925

2012年05月19日 03時56分42秒 | 今日の俳句
翡翠/今朝の俳句 No.925・2012年(平成24年)5月19日(土)


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5月19日(記念日)。

■ ボクシングの日
 日本プロボクシング協会が制定。
 1952年5月19日、挑戦者・白井義男が世界フライ級チャンピオンのダド・マリノに判定勝ちし、日本初のボクシングのチャンピオンになった。
 湯川秀樹博士のノーベル賞受賞、古橋広之進選手の水泳自由形世界新記録と並んで、敗戦でショックを受けた日本人の心に希望の灯をともした。
【「ウィキペディアフリー百科事典」より転載】
http://ja.wikipedia.org/wiki/



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    今朝の俳句

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 かはせみの一句たちまち古びけり
      黒田 杏子

 父の恋翡翠飛んで母の恋
      仙田 洋子

 かはせみがそこらはなれず雨がすみ
      林原 耒井



■ 翡翠(かはせみ)→川蝉・翡翠(ひすい)。
※ 雀より大きいカワセミ科で全体が青緑色、いわゆる翡翠の玉に似てきわめて美しい。
 嘴は黒くて鋭く長い。夏、渓流や池沼に沿った杭や岩・樹枝の上から魚を狙い、見つけると急降下して捕らえる。
 飛翔は直線的で、飛翔中にツィーという声で鳴く。
【「合本・俳句歳時記/第三版」(角川書店)より転載】

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   わが友に贈る/寸鉄

【「聖教新聞」平成24年5月19日(土)より転載
http://www.seikyoonline.jp/


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   わが友に贈る

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 創価の青年よ

 忙しい説きほど

 学びの時間を創れ!

 教養の人格光る

 一流の人材に育て!


    ☆5月19日☆


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    【寸 鉄】

   ☆☆※☆☆※☆


創価学会の「常住御本尊」記念日。生涯、大法弘通の道を。世界の同志と邁進



歴史回天の山口よ!共戦の志を胸に新しき広布の夜明けを。きょう県の日



「喜び身に余るが故に」が拡大の原動力。生き生きと、わが信仰体験を語れ



私は注意深く聞くことで多くを学んできたー作家(ヘミングウエイ)対話の中で自身を鍛えよ



日本人は「ありがとう」が苦手ー12カ国調査。まず声に!感謝は伝えてこそ



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人材城(三十三)小説「新 ・人間革命」

2012年05月18日 06時51分23秒 | 今日の俳句
    小説「新・人間革命」

【「聖教新聞」 2012年 (平成24年)5月18日(金)より転載】
http://m.seikyoonline.jp/


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人材城33(5/18)

 「五木の子守唄」は、母親が子どもを寝かしつけるための、愛に満ちた歌ではない。子守をするために年季奉公などに出された「守子」たちの歌である。その娘たちが、言うに言われぬ、子守の辛さ、悲しさ、やるせなさを込めて歌った、慰めの歌といえる。

 山本伸一が、「五木の子守唄」を初めて聴いたのは、一九五三年(昭和二十八年)に、長男の正弘が生まれたころであった。

 ラジオから流れる「おどま盆ぎり盆ぎり 盆から先きゃおらんと 盆が早よくりゃ早よもどる」との歌を聴いた時、その哀切な調べが、胸を突いた。

 守子の年季奉公が明ける日を指折り数えて待つ、いたいけな娘の姿が、目に浮かぶような気がしたのである。

 歌には、富裕な人たちの衣服を羨むような言葉もあれば、“自分が死んだら誰が泣いてくれるのか”と嘆く詞もあった。

 守子は、数え年七、八歳から十五歳ぐらいまでの少女であろう。多くは、他郷から守子に出された貧しい家の子であり、学校にも通わせてもらえなかったにちがいない。

 歌には、自分の境遇へのあきらめが漂っているように感じられた。

 しかし、後年、伸一は、五木地方で採集された、七十ほどの子守唄を収めた一冊の本を読んで、守子たちの強かな感情の表出を見た思いがした。こんな歌詞もあった。

 「子どん可愛いけりゃ 守りに餅くわせ 守りがこくれば 子もこくる」(注=2面)

 ――子どもが可愛いのなら、守子に餅を食わせろ。空腹で守子が倒れてしまえば、背負われている子どもも倒れてしまうのだから。

 そこには、自分の置かれた境遇を、ただ嘆きつつ、耐え忍ぶだけの、か弱い乙女の姿とは、別の顔が浮かび上がる。不条理への抗議の心が、あふれ出ていよう。

 それは、虐げられても、なお負けずに生きる、民草(民衆)の根強さにも通底している。人間は誰もが力を秘め、そして、誰にでも、幸せになる権利があるのだ。

※ 小説『新・人間革命』の引用文献
 注  上村てる緒著『挽歌・五木の子守唄』エコセン


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