和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

人材城(四十二)小説「新 ・人間革命」

2012年05月29日 16時24分14秒 | 今日の俳句
    小説「新・人間革命」

【「聖教新聞」 2012年 (平成24年)5月29日(火)より転載】
http://m.seikyoonline.jp/


 

人材城42(5/29)
 牧口常三郎の教育目的は、明快である。

 「幸福が人生の目的であり、従って教育の目的でなければならぬ」(注)――教育思想家としての彼の眼差しは、早くから、子どもの幸福の実現という一点を見すえていた。

 それは、苦学の少年期、そして、北海道の教員経験、さらに、東京・三笠尋常小学校などで、貧しい最下層の児童の現実を直視してきたことと深く関係していよう。

 社会の歪みの影響をもろに受け、満足に学ぶこともできずに労働を強いられて、ぼろ切れのような人生を歩むことを余儀なくされた子どもたち。その子らに、幸福になっていくための力をつけさせたい――そこに、牧口の思いが、理想が、戦いがあったのである。

 彼は、教育現場にあって、児童の就学率の上昇、教育環境の整備、学力の向上など、多くの実績を残した。また、半日学校制度や小学校長登用試験制度などを提唱し、教育制度の改革にも力を尽くしていった。

 子どもの幸福を実現するための教育をめざした牧口にとって、「幸福とは何か」ということは、最大のテーマであった。彼は、それは「価値の獲得」にあるとした。では、価値とは何か――思索は、掘り下げられていく。

 牧口は、新カント派の哲学者が確立した「真・善・美」という価値の分類に対して、「美・利・善」という尺度を示した。

 「真」すなわち「真理」の探究は、よりよい生活を送るために知識を得るという手段的なものであり、それ自体は目的とはなり得ないとして、価値から外したのだ。

 そして、「真」に代わって、「利」すなわち「利益」を加えた。生活苦に喘ぐ庶民の子らに接してきた牧口は、自身の経験のうえから、「利」の価値の大切さを痛感していたのであろう。彼は、「美醜・利害・善悪」を、価値判定の尺度としたのだ。画期的な、新たな価値論の提唱である。

 牧口は「美」と「利」を個人的価値とし、社会的価値(公益)を「善」とし、個人と全体の調和、自他共の共栄を説いたのである。

白鷺/今朝の俳句 No.935

2012年05月29日 06時01分09秒 | 今日の俳句
白鷺/今朝の俳句 No.935・2012年(平成24年)5月29日(火)

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5月29日(記念日)。
■ 国連平和維持要員の国際デー(International Day of United Nations Peacekeepers)。
 2002年の国連総会で採択。国際デーの1つ。
 国連平和維持活動(PKO)にかかわった全ての人の献身と勇気を称え、PKOで命を失った人々を追悼する日。

■ エベレスト登頂記念日。
 1953年のこの日、ニュージーランドのエドモンド・ヒラリーとシェルパ族のテンジン・ノルゲイが、世界で初めて世界最高峰のエベレストの登頂に成功した。

■ 白櫻忌,晶子忌。
 歌人・詩人の與謝野晶子の1942年の忌日。
歿後に出された最後の歌集『白櫻集』に因み、「白櫻忌」とも呼ばれる。

■ 俳人・橋本多佳子の1963年の忌日。
【「ウィキペディアフリー百科事典」より転載】


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    今朝の俳句

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 白鷺の佇つとき細き草摘み
      長谷川かな女


 白鷺飛び過ぎてただよふもののこす
      村上 冬燕


 白鷺と水のあわいに病む乳房
      宇多喜代子
      

■ 大鷺・中鷺・小鷺があり、前二種は渡り鳥。小鷺は留鳥。
 田や畦などで、多く見かけるのは、小鷺で、純白で姿がよい。
 初夏から巣を営むので、俳句では繁殖期を主として、夏季に入れている。

【「現代俳句歳時記・夏/角川春樹」より転載】 
   

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   わが友に贈る/寸鉄

【「聖教新聞」平成24年5月29日(火)より転載


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   わが友に贈る

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 大勢の会合だけでは

 伝わらないこともある。

 リーダーは時間を見つけ

 一対一の語らいを。

 納得こそ前進の力だ!


    ☆5月29日(火)☆


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    【寸 鉄】

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会長(SGI)の写真に平和への強い情熱を感ずるー写真家(ギャバ)。不戦の世紀を人類は待望



「力あらば一文一句なりとも」御書。沈黙するな。随力弘通の対話の達人に



幹部(リーダー)は陰の人を大切に。広宣流布への尊き地道な労苦を讃える組織は発展



気温の上昇と共に食中毒が増加。食品の加熱、手洗いの励行等で賢く予防



世界の若者失業者7千万人超ー予測。公明よ斬新な対策を日本から発信せよ