和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

人材城(二十三)小説「新・人間革命」

2012年05月05日 10時23分08秒 | 今日の俳句
    小説「新・人間革命」

【「聖教新聞」 2012年 (平成24年)5月5日(土)より転載】
http://m.seikyoonline.jp/


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人材城23(5/5)

 原谷永太は、父親が信心に反対するだけでなく、仕事でも理不尽で身勝手なことが、腹に据えかねていた。毎日が、爆発しそうになる怒りとの闘いであった。

 辛い思いをしているのは、永太だけでなく、弟の正太も、正輝も同じだった。

 しかし、彼らは耐えた。

 「忍耐は能力である」(注)とは、スペインの大建築家ガウディの卓見である。

 原谷三兄弟は、苦しさ、悔しさで、いたたまれない気持ちになると、バイクを駆って、田原坂に行った。

 田原坂は、一八七七年(明治十年)、西南戦争で、政府軍と西郷隆盛が率いる鹿児島士族らとの、激戦が展開された場所である。

 原谷三兄弟は、坂の上にバイクを止め、眼下に広がる緑を眺めながら、「田原坂」の歌を歌った。第二代会長の戸田城聖も、また、会長の山本伸一も、よくこの歌を歌い、舞ったと聞かされていたからだ。


 ■<歌印>雨はふるふる 人馬はぬれる
  越すにこされぬ 田原坂


 声を合わせて何度も歌った。歌ううちに、悠々と舞を舞う伸一の雄姿が思い描かれ、暗く沈んだ心が晴れ、勇気が湧くのを覚えた。

 永太は、弟たちに言った。

 「山本先生も、青年時代、戸田先生の事業の再建のために、多忙を極めるなか、苦労に苦労を重ねて学会活動ばされたと伺った。

 しかも、先生は、胸を病んでおられて、連日、発熱と闘い、事業の活路を切り開かれた。

 俺たちも、負けるわけにはいかん。みんなで力を合わせて、地域の広宣流布の礎ば築こう。そして、親父の会社も発展させよう」

 兄と二人の弟は、目と目を見つめ合い、頷き合った。

 彼らは、戦った。一歩も引かなかった。烈風に帆を揚げる船のように、広宣流布の大海原へ、勇んで船出していったのである。


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 小説『新・人間革命』の引用文献
 注  『建築家ガウディ全語録』鳥居徳敏編・訳・注解、中央公論美術出版


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こどもの日・端午の節句/今朝の俳句 No.911

2012年05月05日 03時58分46秒 | 今日の俳句
こどもの日・端午の節句/今朝の俳句 No.911・2012年(平成24年)5月5日(土)


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5月5日(記念日)。
■ こどもの日(Children's Day)。
 こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する

■ 端午の節句,菖蒲の節句。
 邪気を払う為、菖蒲や蓬を軒に挿し、粽や柏餅を食べる。
 「端」は物のはし、つまり「始り」という意味で、「午」は「五」に通じることから、元々「端午」は月の始めのの五の日のことだった。その中でも数字が重なる5月5日を「端午の節句」と呼ぶようになった。
 日本では合計この日、男性は戸外に出払い、女性だけが家の中に閉じ蘢って田植えの前に身を清める神聖な儀式の日だった。
 しかし、「菖蒲」が「尚武」と同じ読みであることから、鎌倉時代ごろから男の子の節句とされ、甲胄・武者人形等を飾り、庭前に鯉のぼりを立てて男の子の成長を祝うようになった。

■ 児童憲章制定記念日。
 1951(昭和26)年5月5日、子供の権利に関する宣言「児童憲章」が制定された。



   ☆☆※☆☆※

    今朝の俳句

   ☆☆※☆☆※


 
 子供の日室内台上に犬一声
      中村草田男

 積草の青き底まで端午の日
      平畑 静塔

 黒松の暮色のなかの端午かな
      中山 純子


■ こどもの日。
 昭和二十三年(1948)七月に制定された。「国民の祝日に関する法律」は、五月五日を子供の日と定め、祝日とした。
 子供の人権を尊重し、健全な発育を祈って幸福を増進する行事が繰り広げられ、この日から児童福祉週間が始まる。
 立夏前だが端午の節句との兼ね合いで夏の季語。

■ 端午→端午の節句・五月の節句・菖蒲の日・重五・菖蒲の節句・初節句。
 
 五月五日の節句をいう。端午とは月の端(はじめ)の午の日を指していたが、それがいつの間にか五月の第一牛の日に変わり、次いで午(ご)と五をかけて五月五日になった。
 五月五日はまた、五が二つ重なるので重五ともいう。端午の由来は中国で、詩人屈原が汨羅(ぺきら)の淵に身を投げて死んだことを弔った風習が日本に伝わったものである。
 平安時代の宮中では、菖蒲を天皇に献上し、臣下は薬玉(くすだま)を賜わり、万病を治し邪気を払う行事が行われた。
 武士の世になるにつれて菖蒲が尚武の精神と結びつき、男の子の強い気概を培う日に変わっていった。
 男子が生まれると、五月五日を初節句として内飾りや鯉幟を贈ってその誕生を祝うようになった。地方によっては陰暦で行うところもある。
【「現代俳句歳時記・夏/角川春樹」より転載】
 


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   わが友に贈る/寸鉄

【「聖教新聞」平成24年5月5日(土)より転載
http://www.seikyoonline.jp/


   ☆☆※☆☆※

   わが友に贈る

   ☆☆※☆☆※


 青春は悩みとの闘争。

 苦労した分だけ

 人の痛みが分かる。

 全員が使命の人材だ。

 負けじ魂で進め!


    ☆5月5日☆


   ☆☆※☆☆※☆

    【寸 鉄】

   ☆☆※☆☆※☆


トインビー・池田対談から40周年。「現代が求める人生の教科書」中国識者



「創価学会後継者の日」おめでとう。君よ頑張れ。勝利を開く今の挑戦を!



励まさずにいられない。これが学会精神だー恩師。題目こそ迸る大情熱の泉



御書「我が身を損ずるは父母の身を損ずるなり」。家族に感謝。成長が報恩



悩みやストレスの解消法「人と話す」が最多ー調査。何でも語り合える友情を


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