名字の言
【聖教新聞・2012年 (平成24年)12月4日(火日)より転載】
◇◆◇◆◇◆
(12/4)
福沢諭吉が旅すがら、とある実験を試みた。
向こうから人が来る。
偉そうな態度で道を聞く。
相手は、かしこまって丁重に答える。
また向こうから人が来る。
今度は物腰低く尋ねてみる。
相手は横柄な態度に出る
▼
こちらの出方次第で、相手は伸びたり、縮んだり。
まるで“ゴム人形”のよう。
困ったものだ、と諭吉は嘆く。
「世間に圧制政府という説があるが、これは政府の圧制ではない、人民の方から圧制を招くのだ」と。
『福翁自伝』に見える逸話だ
▼
ところで、昨今の政党・政治家の動きである。
離れたり、くっついたり。
政策も蜃気楼のように揺れ動く。
こんな政治の動きを目にしたら、諭吉もさぞかし嘆くに違いない。
政治にとって欠かせないことの一つ。
それは「ほね(骨)」があるかどうかであろう
▼
「ほ」とは秀でたもののこと。
「ね」とは根。
もとの意味は“すぐれた根っこ”のことである。
つまり、地域に暮らす人々の声を、しっかり吸い上げる力をそなえているかどうか。
政党・政治家を選ぶには、その点を見極めることも肝心だ。
華々しい空中戦のような離合集散劇に、目を奪われてはなるまい
▼
選挙においては、政党・政治家の質が問われる。
と同時に、私たち国民の選択眼も問われている。
(裕)
・'☆。.:*:...:*★:・'゜:*:゜★ ゜、
【聖教新聞・2012年 (平成24年)12月4日(火日)より転載】
◇◆◇◆◇◆
(12/4)
福沢諭吉が旅すがら、とある実験を試みた。
向こうから人が来る。
偉そうな態度で道を聞く。
相手は、かしこまって丁重に答える。
また向こうから人が来る。
今度は物腰低く尋ねてみる。
相手は横柄な態度に出る
▼
こちらの出方次第で、相手は伸びたり、縮んだり。
まるで“ゴム人形”のよう。
困ったものだ、と諭吉は嘆く。
「世間に圧制政府という説があるが、これは政府の圧制ではない、人民の方から圧制を招くのだ」と。
『福翁自伝』に見える逸話だ
▼
ところで、昨今の政党・政治家の動きである。
離れたり、くっついたり。
政策も蜃気楼のように揺れ動く。
こんな政治の動きを目にしたら、諭吉もさぞかし嘆くに違いない。
政治にとって欠かせないことの一つ。
それは「ほね(骨)」があるかどうかであろう
▼
「ほ」とは秀でたもののこと。
「ね」とは根。
もとの意味は“すぐれた根っこ”のことである。
つまり、地域に暮らす人々の声を、しっかり吸い上げる力をそなえているかどうか。
政党・政治家を選ぶには、その点を見極めることも肝心だ。
華々しい空中戦のような離合集散劇に、目を奪われてはなるまい
▼
選挙においては、政党・政治家の質が問われる。
と同時に、私たち国民の選択眼も問われている。
(裕)
・'☆。.:*:...:*★:・'゜:*:゜★ ゜、