BLOF理論入門講座、後半も無事に終了しました。
毎年夏のBLOF理論入門講座では、太陽熱養生処理の実践をやっています。
前半に仕込んで、2週間後の後半にその結果を確認するという形です。
で、今年もそのように仕込んでいたら、後半の講義の直前、8/22と8/24に養生畝が浸水しました。
悪夢です。
ちょうどそこは、すり鉢状になっているエリアで、ものすごい豪雨になると、周りからの水が全部流れてきてしまうんですね。
しばらく、そんな大雨がなかったので忘れておりました。。。
養生処理を仕込んでいた畝は、畝間に溜まった水が畝の中の土へと滲みていき、養生畝の土の隙間にあった空気が押し上げられて、養生処理のために張っていたマルチが持ちあげられるという、悲しい状況になってしまいました。
あわわわ~
そんなわけで、後半のBLOF理論入門講座。
一人ドンヨリした気持で迎えた3日目だったのですが、結果を見てみると、予想外に、浸水した畝でも団粒構造が出来ている&できる途中でした!
単粒と団粒の比較!
今回は、災い転じて福となす的に、被災畝が色んなことを教えてくれました。
小祝先生は、目の前の土塊をもって、団粒形成のプロセスを教えてくださったのですが、現物を見ながら教えていただけたので、地下での土の動きが大分想像できるようになりました。そして、養生処理で目指す畝の感じ、ようやく分かりました!
続いて、土壌分析に使う土の採土と、土壌分析の実践です。
分析はグループワークでやっていただきました。
分析結果はデジタル検定器を使って明確に数値化し、グループで出た結果を比較することで、各チーム作業手順が正しいかどうか確認しました。
だいたい互いに似通った数値であれば、どのチームもやり方が正しいのですが、どこかのチームだけ突出して違う数値があると、何かしら作業の仕方が間違っている、ということが多いです。数値に基づいて施肥設計するので、正しい手順で分析することはとても大事です。
今回も、とても良い発見がありました!良かった良かった!
そしてBLOF入門講座3日目の夜。
この日は、偶然小祝先生の誕生日だったので、夜の懇親会では、ぽんちゃんがバースデーケーキを作ってきてくれて、お祝いをしました~♪
小祝先生、お誕生日おめでとうございます~!
楽しく盛り上がった夜でした。
そして4日目。
施肥設計の勉強をしました。
施肥設計ソフトを使いながら、いろいろと想定して、設計をしてみます。
施肥設計の講義、最後の仕上げの命題は、
「夏に高糖度のホウレンソウを作るには」
でした。
肥料の設計はもちろん、堆肥の設計もイチから考えて、なおかつ、経営的な視点も忘れずに、です。
一人で考えて終わるのではなく、設計し終えたら、周囲の方と設計の意図と内容を確認し合いました。
皆さん、堆肥の原料も目的を持って吟味し、だいぶ試行錯誤されたようです。
皆さんの選んだ堆肥・肥料とその選んだ意図の確認がとても勉強になりました。
というわけで、BLOF理論入門講座後半も無事終了!
学んだことの多い4日間でした。
小祝先生、ありがとうございました。
ご参加くださった皆さん、ありがとうございました。
次のBLOF理論入門講座は、春夏作向けの養生処理の実践をする予定です。
詳細は、また改めてご案内いたします!