みんなの畑の日記~農業実践教室

フォトシンセシスが運営する農業実践教室の講義の内容、様子を公開。週末を活かして野菜作りを学びたい方に。

BLOF理論入門講座 3日目4日目~養生処理畝の確認と土壌分析と施肥設計

2016-08-29 23:30:47 | Weblog

BLOF理論入門講座、後半も無事に終了しました。

 毎年夏のBLOF理論入門講座では、太陽熱養生処理の実践をやっています。

前半に仕込んで、2週間後の後半にその結果を確認するという形です。

 

で、今年もそのように仕込んでいたら、後半の講義の直前、8/22と8/24に養生畝が浸水しました。

悪夢です。

 

ちょうどそこは、すり鉢状になっているエリアで、ものすごい豪雨になると、周りからの水が全部流れてきてしまうんですね。

しばらく、そんな大雨がなかったので忘れておりました。。。

養生処理を仕込んでいた畝は、畝間に溜まった水が畝の中の土へと滲みていき、養生畝の土の隙間にあった空気が押し上げられて、養生処理のために張っていたマルチが持ちあげられるという、悲しい状況になってしまいました。

あわわわ~

 

そんなわけで、後半のBLOF理論入門講座。

一人ドンヨリした気持で迎えた3日目だったのですが、結果を見てみると、予想外に、浸水した畝でも団粒構造が出来ている&できる途中でした!

 

単粒と団粒の比較!

今回は、災い転じて福となす的に、被災畝が色んなことを教えてくれました。

小祝先生は、目の前の土塊をもって、団粒形成のプロセスを教えてくださったのですが、現物を見ながら教えていただけたので、地下での土の動きが大分想像できるようになりました。そして、養生処理で目指す畝の感じ、ようやく分かりました!

 

続いて、土壌分析に使う土の採土と、土壌分析の実践です。

分析はグループワークでやっていただきました。

 

分析結果はデジタル検定器を使って明確に数値化し、グループで出た結果を比較することで、各チーム作業手順が正しいかどうか確認しました。

だいたい互いに似通った数値であれば、どのチームもやり方が正しいのですが、どこかのチームだけ突出して違う数値があると、何かしら作業の仕方が間違っている、ということが多いです。数値に基づいて施肥設計するので、正しい手順で分析することはとても大事です。

今回も、とても良い発見がありました!良かった良かった!

 

そしてBLOF入門講座3日目の夜。

この日は、偶然小祝先生の誕生日だったので、夜の懇親会では、ぽんちゃんがバースデーケーキを作ってきてくれて、お祝いをしました~♪

小祝先生、お誕生日おめでとうございます~!

楽しく盛り上がった夜でした。

 

そして4日目。

施肥設計の勉強をしました。

 

施肥設計ソフトを使いながら、いろいろと想定して、設計をしてみます。

 

施肥設計の講義、最後の仕上げの命題は、

「夏に高糖度のホウレンソウを作るには」

でした。

肥料の設計はもちろん、堆肥の設計もイチから考えて、なおかつ、経営的な視点も忘れずに、です。

一人で考えて終わるのではなく、設計し終えたら、周囲の方と設計の意図と内容を確認し合いました。

皆さん、堆肥の原料も目的を持って吟味し、だいぶ試行錯誤されたようです。

皆さんの選んだ堆肥・肥料とその選んだ意図の確認がとても勉強になりました。

 

というわけで、BLOF理論入門講座後半も無事終了!

学んだことの多い4日間でした。

 

小祝先生、ありがとうございました。

ご参加くださった皆さん、ありがとうございました。

次のBLOF理論入門講座は、春夏作向けの養生処理の実践をする予定です。

詳細は、また改めてご案内いたします!