みんなの畑の日記~農業実践教室

フォトシンセシスが運営する農業実践教室の講義の内容、様子を公開。週末を活かして野菜作りを学びたい方に。

農業実践教室第20期:アラペサさんで野菜の会~夏野菜の料理教室

2016-06-27 22:56:18 | Weblog

土曜日。

いつも農業実践教室の野菜を使っていただいているアラペサさんで、高橋シェフに教わる料理教室を開催いたしました。

 

この「料理教室」は、農業実践教室のオプション講座で、不定期に開催しています。不定期に・・・とはいっても、だいたい半年に1回開催しています。 

 

さて。

農業実践教室の料理教室は、料理教室といっても、野菜の焼き方とか茹で方を教わるのではなく、教室で採れた野菜のどんな特性を活かすとどんな素敵なお料理になるのか・・・ということをシェフに深堀して教えていただくものになります。

今回は、「夏野菜」がテーマ。

旬が始まったトマト、ナス、その他いろいろな教室の野菜をお持ちして、状態や味の特徴から、そしてワタシのヤヤコシイオーダーまで加味して、シェフが美味しく驚きいっぱいの楽しい野菜料理の数々をご提案下さいました。

 

まずは水ナス。

食べ比べです。

ホントは3種あったのですが、1種食べ終わった後に写真を撮らねば~っと気づいたので、2種しか写っていないのでありますが・・・・・。

 

これは、強烈でした~。

ナマの水ナスをオリーブオイルと塩だけで味付けした状態で、日照りが続いた後の水ナスと、たっぷりの降雨後の水ナスの比較をしていただきました。

日照り後のナスといっても、1週間前まで大分雨が少なくてしょっちゅう水やりはしていました。だから、無灌水ではないのですが、やはりナスにとってたっぷりの雨の威力はすごい!

水ナスはどれだけ水を必要とするのか、というのをベロメーターで体感しました。

農業は自然任せ、と思われている節がありますが、最近のようなスコールと干ばつがしばしば繰り返される天候は、日本の天候としてはきわめてアンバランス&不自然で、自然任せというスタンスで放置していると、夏なんぞイメージ通りの野菜にはなかなか育たないなあ~と感じております。

水管理の重要さを最近ヒシヒシと感じておりますので、ナスもまたPFメーターという土壌水分計を土に挿して、このMAX美味しい時のナス畝の水分量も確認できています。なので、あとは、追肥の肥料切れをしないようにということと、水管理を気をつけて美味しい水ナスをたくさん作ろうと思います。

ちなみに、写真左側のナスにはパルメザンチーズのスライスが乗っています。みずみずしい水ナスは、パルメザンチーズと一緒に食べるとさらにゲキウマだというシェフからのご提案でした!もう一歩踏み込んで提案するところが、さすがシェフ~♪です。

 

そしてローストしたトマトの冷菜、インゲンと玉ねぎのバジルソース和え、きゅうりのピクルス。

キュウリはフェンネルシードで爽やかな味に。

中玉トマトはローストされた分、さらに濃厚なお味に。

インゲンは、玉ねぎの甘さとバジルの何ともいえないかぐわしい香りと混ざって、こんな食べ方もあるんだぁ~と思いました。いつもゴマ和えとバターソテーばかりのワンパターンだったので、人様にお出しできる素敵なバリエーションを知りました~。

 

次は、豆化したモロッコインゲンを使ってもらった一品。

モロッコインゲンは次第に豆化していく(もともと豆野菜ですが、中の実が充実&莢も固くなってくる)ので、そんなモロッコを美味しく食べることは出来ないか、ぜひ料理教室で教えてほしい!というオーダーをシェフにしておりました。

そしたら、こんな見事なお料理が。。。

固くなった莢は、スープ的なペーストに。とってもシンプルに煮込んでいただいただけとのことなのですが、豆の香りの味が濃厚で、すごく美味しかったです。もちろん粒粒の豆も美味。

 

次は2種のスパゲッティーニ比較。

教室の新ニンニクを使ってペペロンチーノを作ってくださり、それに大玉のフレッシュトマトを和えた場合の比較をしてくださいました。

 

にんにくは、超少量し使用していないようなのですが、すごい香りと風味です。

トマトのパスタには、中玉トマトか調理用トマトを使うのかと思いきや、大玉トマトを使ってくださいました。

大玉トマトなので薄い感じかな~と思ったら、トマトの香りと風味がとても強くてびっくりしました。シェフの腕前が凄いのと、教室の大玉トマトの香りが高いからかしらん♪ 

自分でトマトパスタを作ろうとすると、トマトソースの色でパスタが赤く染まっていないと味が薄いのでは??と不安になるのですが、シェフが作ってくださったフレッシュトマトのパスタは、透明に近いのにトマトの香りが強くて!という感じでした。

さらに、同じ味付けをブルスケッタでも再現。

トマトを絡めたパスタを作る時は、ちょいと余分に作っておいて、ブルスケッタもついでに作れると良いですね~。

 

そして、子供キュウリのフリットと玉ねぎのオーブン焼き、ニンジンのオーブン焼き、柔らかく茹でたズッキーニ、メークインの重ね焼きです。

 

子供キュウリ・・・ワタシが勝手にそう名付けたのですが・・・のフリットは、キュウリがまだすごーい小さいうちに収穫してしまって、それをフリットにしていただいものです。キュウリじゃないみたい!・・・という感想を言ってしまうと、キュウリの存在価値が見えなくなってしまうのですが、キュウリ嫌いの皆さまはぜひ、コレで新たなキュウリの魅力を知ってみるのも良いかも。

茹でて塩だけで味付けしたズッキーニは、めちゃくちゃ美味しいんですね!ズッキーニの柔らかい甘さをしみじみと感じられます。

 

ニンジンも玉ねぎもメークインも、シンプルな焼き料理をしていただきました。

それぞれ、ホントにすごーい静かな味付けなのですが、それが野菜そのものの美味しさをジンワリと引き出してくれていて、ホントに美味しかったです。

 

 

お楽しみのデザートは、バジルアイスクリーム。

店頭でアイスクリーム屋さんをやったら大行列間違いなしの、ホントに美味しいアイスクリームです。バジルはこんなにもミルキーな味と合うのかぁ!とバジルの幅に感激します。あぁ~また食べたい!

 

自分で野菜を作っていると、野菜の生育段階に応じて野菜の味や食感が違うと感じる場面がしばしばありますよね。

煮ても焼いても食えない場合もありますが、生育段階ごとに違う野菜の個性をしっかり見極めて美味しいお料理を作れたら、自分で野菜を作る楽しみも倍増ですよね。アラペサの高橋シェフに教えていただく料理教室では、野菜を使うプロの野菜の個性の捉え方を教えていただけるので、野菜を作る側にとっても非常に参考になります。

 

というわけで、今回も野菜を深く楽しませていただいた料理教室でした。勉強になりました!

高橋シェフ、ありがとうございました~!ご参加された皆さま、ありがとうございました~!また開催するので、いらしてくださいね~。

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 農業実践教室からのお知らせ ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

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