染織工房豆ブログ

染織工房「豆」の日々の記録

富士山環境展 終了いたしました。

2014年03月24日 07時54分27秒 | 富士山環境展
昨日を持ちまして、富士山環境展終了いたしました。
ご高覧、ご参加いただいた方々、また暖かく見守り頂きました方々、ありがとうございました。

今回芸術関係者のみならず、自然環境保全に係る方とも交流することが出来、有意義な展示になりました。
普段芸術に触れることのない方がそういったものに触れ、自然や環境にあまり関心のない方も富士山の環境について知ることが出来る。そういった相互作用があったと感じています。




また、製作者側からすると、骨や死を作品に取り入れることは、タブーとまでは言わなくとも、遠慮しがちなものになります。
おそらく作品展のみでおこなわれると、単なる奇抜な、奇をてらった作品展と思われるだけであった事でしょう。

「どうだ!骨ってすげーだろ!」と見る人に押し付けるような展示にはしたくなかったですし、また、それだけでは生き物に対して申し訳がなさすぎます。

骨は機能美としても素晴らしいし、様式美と言っていいかわかりませんが、その形態も素晴らしいと思います。
ただ単に、この骨が欲しくってしょうがないから、生き物を殺して使ったという作品もかつてありましたが、それは個人的には生命に他する冒涜であろうと感じております。

それとは違って、森には鹿が増え、脆弱化しつつある森から多様化が失われ、保水力や資源などへの影響、農業被害等もあり、人の都合でもありますが、
「致し方ない状況で殺された鹿を無駄なく活用したい」という思いがあるんだと理解して頂いてから、展示作品を見て頂けるとより、骨を使った作品の意味合いが深まると思います。

だからこそ、この自然活動とリンクされた状態で展示される事で、より楽しめ、意味のあるものになったと自負しております。

もうちょっと都会でやったほうがいいんじゃないかというご意見を多々頂いておりますが、全くそのとおりでございます。
我々も探しておりますが、どこかお声をかけていただければ幸いです。



          

鏡界線 遠藤和帆
h1800×w250×d700 モルタル 富士山の石 富士山麓の鹿骨 鹿革 鉄

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