染織工房豆ブログ

染織工房「豆」の日々の記録

雪ですね そんな日も骨を煮てます。

2014年02月04日 23時46分37秒 | 富士山環境展
雪が振りました。お陰で展示会の搬入にいけず不参加となってしまいましたが、まあ他にもいろいろあって参加できなくても良かったかのかなと自分を納得させております。

それでまあ雪が降ると何作るって、そりゃあ雪だるまでしょ、ってのは年齢性別国籍も何の関係ありませんね。そして雪だるまを作ったらそれを壁にして雪合戦は成り行きですね。真っ暗になるまでやりました。


それよりも仕事はボチボチ進めなくてはなりません。



コレは何かといえば、骨を煮ています。
水で似ているんじゃなくて、灰汁です。ちょっと濾過されていませんが、薪ストーブで出た灰を水につけて、上澄みを倍くらいに薄めて煮ています。

これは、一応絹の精錬などにも使われますが、同時に媒染されてしまったり、アルカリが高すぎて絹自体が溶けてしまったりするので、あまり使いません。沈殿した灰を釉薬とかに使うらしいので、陶芸家の方に分けたりしましたが、今は近所で使っている人は少ないですね。

本当はこのへんも活用して頂けるととてもいいのですが、ほしいっていう人も居ないので、いつか自分でやりたいです。灰の種類が同一でないので、色も安定しないでしょうけれど。

それはそれとして、アルカリで煮てやれば少しは早く出来るかと思って骨を煮ています。腐っていない骨ならばいい香りがしますが、これがそうでもないとなかなか暫くはクセモノです。
それでも何度か煮てやると匂いも取れて、骨もきれいになります。



左から猪、鹿、鹿、猪、という感じ。猪の肩甲骨は鹿より大きい。この骨を頂いた猟師さん曰く、熊はもっとデカイ。羽子板だぜ。とのこと。
いつかお会いしたいです。
この骨たちは数回の煮込みと洗浄で綺麗になりました。
鹿の骨は暫く灰汁につけおいていたので、状況が違って、少し煮崩れしています。猪はバッチリ。

しかし手間はそれほどではありませんが、時間がかかるのが難点。まあ、致し方ないけれど、もう少し上手いこと出来ないもんかと思う。
でも骨がいたんじゃうと嫌なんですよね。

なるべくならば、薬品を使わずに(買わずに)森の循環でやりたいのです。こういった動物のみならず植物を含めた、命の循環。これが今度の主なる題材。富士山環境展。
上手くまとまりましたね。


「富士山環境展」

3月8日(土)~23日(日) 9時30分~17時

富士宮市富士山環境交流プラザ
〒418-0011 富士宮市粟倉1618-9
TEL/FAX 0544-59-0050

主催 富士山環境展実行委員会  代表 染織工房豆 遠藤和帆

Workshopあります。  9日 富士山麓の鹿皮と竹で 太鼓作り
           15日 富士山麓の草木で春を染める
           22日 富士山麓の鹿革でミニポーチ作り と ギャラリートーク 

お申し込みは富士山環境交流プラザまで 0544-59-0050

ワークショップはどれも興味深い内容です。全部参加してもいいくらい。  
3日間参加された方がもしいたら、僕がなんかあげます。多分。声かけてください。

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