染織工房豆ブログ

染織工房「豆」の日々の記録

個展も終盤です

2017年06月03日 08時34分16秒 | 芸術作品
個展も残す所二日です。

今回はまあ、ある程度覚悟の上で製作しているので、評価が割れていて、大変面白いです。


今の人たちは自分のしていることの、原因や結果についてあまり考えていないようの感じることが多いのですが、
往往にして気付かされたことへの、感情のベクトルが真逆になる傾向があるように思えてなりません。


骨はおどろおどろしくしようと思えばいくらでもできますが、しません。
そうしないのは、僕にとっては骨や死は普通のこと、当たり前の事なので、人の生きる行為の結果でありますから、怖くもないですし愛おしさも感じます。
彼らは少しではありますが、僕の血肉ともなりました。


この鹿たちは、人の犠牲者であるとともに、人の軌跡です。


生命に対する冒涜であると言われることもありますが、
僕にとっては、この結果を知らずして生きていることの方が、生命に対する冒涜であると感じます。
人が生きる上で、生物の死はさけられません。
それを知り、認めた上で、この生き物たちを忘れないことが、今なすべきことであると感じています。


ただ、大変残念なことは、批判的なことを言われる方の多くが、自分の生活では自然や野生に対して、悪いことはしていないと思っていること。
自身の中で完結できていると感じている人。ある意味人工的な都市空間で管理された空間で生きている人。このことに無意識であるように感じています。

ただ、他人がしていることであって、自分はしていないから関係ないって言われると本当に困ってしまう。


牛や豚、鶏など養殖しているのだから、わざわざ野生動物を獲る必要はないと言われることもありますが、
生まれた時から、人に食べられることが決まっている生き物の方が異常だと思います。


実際は大きな循環の中で生きている人類には生命の死は避けられません。
その死を認めた上で、生きて欲しいと切に願います。



遠藤和帆 個展

座標

2017年5月20日(土)〜6月4日(日) 13:00ー19:00 月曜休廊

金座ボタニカ 
〒420-0029 静岡県静岡市葵区研屋町25

展示 3F アーティストスペース
   4F 405

http://kinza-botanica.com

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